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小学生が2歳児を殺害、その背景にあったのは…【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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 事件の背景にあったのは「寂しさ」なのか……。1970年代、東京都某区で2歳半のSくんが、遊んでいる最中に行方不明になる事件があった。

 Sくんは近所の砂場で友達数人と遊んでいたが、親が10分ほど目を離しているうちに行方が分からなくなったという。

 「誘拐されたのではないか」と心配した両親は警察と一緒に行方を探したが見つからず夜を迎えてしまった。

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 それから2日後、Sくんはなんとも奇妙な状態で見つかる。Sくんは近くのマンションの屋上で遺体で発見された。服を脱がされ全裸の状態でミミズ腫れが痛々しく、顔や腹などに殴られた痕があった。

 すぐに犯人探しが始まったが、警察は傷を見て「大人の犯行ではない」と直感したという。

 Sくんの体はひどく腫れ上がっていたが、何度も殴りつけたような箇所があった。Sくんはまだ2歳半のため、大の大人が殴りつけたり、床にたたきつけたりすると数回で死んでしまう。だが、残された遺体には顔や腹などを弱い力で殴った痕跡があったのだ。

 また同じ時期、近くの団地で小学5年生の少年Aが近所の子どもを殴り問題になっていた。

 警察はA少年から話を聞いたところ、Sくんの事件も自分のしわざだと明かした。

 A少年はSくんと砂場で一緒に遊んでいたが、砂を顔にかけられ激高。団地の屋上に連れ出し腹を殴ったのだ。

 団地の屋上は子どもたちの遊び場になっており、大人も特に怪しむ様子はなかったため、Sくんが殴り殺されているとは気が付かなかったようだ。

 A少年は小学5年生ではあったが長年不登校で、近所の年下の子どもたちを従えるガキ大将的な存在であった。A少年は体が他の子どもより大きく、日常的に暴力行為をはたらき、近所でも問題になっていた。

 彼が不登校になった理由は、やはりその暴力性にあったという。気に入らないことがあるとすぐに手が出るタイプ。それは高学年になっても直らず、常に孤立していたのだという。

 家族は「Aは常に寂しい状態だった」と話していたそう。自分ではどうしようもできない少年時代特有の疎外感と、孤独感が事件につながってしまったのではないか。

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