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「大学に行きたくない」爆弾少年が自供した驚きの動機とは【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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画像はイメージです

 1974(昭和49)年8月30日に発生した三菱重工爆破事件を皮切りに、日本全国で爆発物を使った犯罪が相次いだ時期があった。

 爆弾は作る難易度が高すぎず、材料も手に入りやすいことから、大きな事件があると後追いで次々と発生することがある。

 三菱重工爆破事件から4カ月が経過した12月26日、長野県内の県立高校で校内に落ちていたサインペンが爆発。ひろおうとした生徒1人が怪我をしたほか、マッチ箱に入った火薬入りの爆弾が学校の階段付近で発見された。

 生徒は軽いやけどで済んだが、場合によっては指を失うかもしれないほどの爆発だった。警察は相次ぐ爆弾事件に触発された高校生の爆弾マニア、もしくは火薬マニアの犯行とみて捜査を開始した。

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 事件発生が年末だったこともあり、本格的な捜査は翌年(75年)の冬休み明けまで持ち越されることになったが、新学期が始まった1月13日頃、今度は学校の階段付近で火薬が詰められたトランプケースが発見された。この爆弾は不発でけが人はいなかったが、相次ぐ学校内での爆弾事件に、生徒たちは恐怖したという。

 そんななか、県内の警察署に一本の電話がかかってきた。その内容はなんと「自分は爆弾事件の犯人だ。警察に自首するにはどうすればいいか」という犯人直々の電話であった。

 警察はすぐに逆探知を開始。公園の近くの公衆電話からかけられたもので、その近くには、警察の聞き取りに対して不審な行動を取った、この高校に通う3年生の自宅があった。

 さっそく、警察はこの少年を確保しようと動いたが、翌日は3年生にとって大事な卒業試験。少年の確保は卒業試験を終えてからにすることになった。

 試験後、確保された少年は犯行の動機について「大学に行くのが嫌で犯罪を犯せば大学に行かなくて済むと思ったから」と語っている。

 少年の成績は中の上。有名大学に通うことになっていたが、本人の志望した大学ではなく両親に反抗していたそうだ。

 「大学に行くのが嫌」という動機は当時珍しく世間を驚かせたが、数年後には神奈川金属バット両親殺害事件などが発生している。既に受験ストレスは社会問題になっていたのである。

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