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公園のトイレを爆破! 犯人は爆弾マニアの不登校高校生【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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画像はイメージです

 1974年(昭和49年)は、三菱重工爆破事件、日曜日の爆弾魔事件(ウルトラ山田事件)など日本全国で様々な爆弾事件が相次いだ。当時はそれだけ「爆弾」が恐怖の対象であり、身近な存在でもあった。

 爆弾事件が相次いでいたこの年の春、大阪市内で高校生による公園爆破事件が発生した。午前11時頃、大阪の中央部にほど近い公園に設置してあるトイレが突然、「ドカーン」という音と共に爆発。男子用便所の上部にある水洗用タンクや物置台が壊れてしまった。

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 この時、公園にはグラウンドで野球をしていた少年達や家族連れがいたが、トイレの中にも周りにも人はおらず、怪我人は1人も出なかったことが幸いであった。この時、トイレの近くには爆発と同時に走って逃げて行った、制服を着た高校生3人が目撃されており、警察は彼らに話を聞くと、あっさりと「自分達の仕業である」と伝えたという。

 彼らは地元の高校に通う機械工学などを学んでいた少年達で、本来は期末試験の日程だったが、学校をサボっていたという。このうちの1人は今回の爆弾事件の実行犯で、爆弾を作ったのもこの少年だという。彼は昨年頃から人間関係に疲れており、相次ぐ爆弾事件に刺激を受け、「自分も爆弾を作りたい」と思い立ったという。

 爆弾はプラスチック容器に爆竹を入れたもので、何度かの試作の後、納得するものが完成したので、友達を呼んで実験したという。だが、爆弾が自分たちの予想以上の破壊力であったため、怖くなって逃げ出してしまったのだという。この少年は普段は無口で学校もサボりがちであり、教師側も「大人しい生徒だと思っていたが、まさか爆弾を作るとは」と驚いていたという。

 1970年代は学生運動が一段落した時期であるが、一部の間では未だ世間に対し暴力で解決する考えが蔓延していたのである。

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