報道によると、岡田監督は試合後に応じた取材の中で「代打の左、右はな。原口、糸原でシーズンいかなあかんと思ってるからな。チームとして自分の役割というかな、そういうポジションでいくということよ」とコメント。今季はプロ14年目・30歳の右打者・原口文仁、プロ7年目・30歳の左打者・糸原健斗をシーズン通して代打起用する考えを明かしたという。
原口は昨季「33試合・.324・2本・10打点」と、出場機会は少ないながらも3割超の打率を記録。糸原も昨季は「132試合・.247・3本・36打点」と振るわなかったが、2021年は打率「.286(セ10位タイ)」をマークしている。岡田監督はこの両名の打力を買い、勝負どころの切り札として使おうとしているようだ。
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岡田監督が明かした代打構想だが、糸原に関しては「打力はあるけど守備難(昨季7失策)だし妥当」などと納得の声がネット上に寄せられた。一方、原口については「絶好調の原口を代打固定は判断が早すぎる」、「せっかく猛アピールしてる選手を腐らせる気か」、「開幕までまだ1ヶ月あるのに代打決定? 寝ぼけたこと言うな!」といった反対意見が上がっている。
「昨季は出場33試合中先発出場が17試合、途中出場16試合だった原口は、昨年11月末の契約更改後会見で『結果を残して試合にスタメンで出ていけるように頑張りたい』とスタメン奪取に意欲。出場機会増へ向け、オフの自主トレでは本職の一塁に加えて外野守備に取り組んでおり、迎えた今春キャンプでも23日までの実戦5試合で『.333・2本・5打点』と猛アピールを続けています。その原口を今この段階で代打と決めつけるのは早い、レギュラーをめざし頑張ってきた本人の士気に関わりかねないとして、岡田監督の構想に不満を抱いたファンも少なくなかったようです」(野球ライター)
阪神は現在一塁が主砲・大山悠輔で埋まっている一方、外野は中堅・近本光司と組む両翼がまだ決まっていない。原口の好調が今後も続くようならスタメンに据える価値は十分とも思われるが、岡田監督が今後考えを改めることは果たしてあるのだろうか。
文 / 柴田雅人