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中日・大野、メジャースカウトが水面下で接触?「3、4件はいただいて…」 2020年オフ、FA残留の裏にあった秘話明かす

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大野雄大

 野球解説者・吉見一起氏(元中日)が17日に自身の公式YouTubeチャンネルに投稿した動画に、中日のプロ13年目・34歳の大野雄大が登場。2020年オフにメジャー球団からの接触があったことを明かし話題となっている。

 今回の動画ではゲストの中日選手3名(大野、祖父江大輔、木下拓哉)と吉見氏がロサンゼルス・エンゼルスでプレーする大谷翔平のすごさについて語ったが、話の流れで吉見氏は大野に「アメリカに行きたいっていう希望、願望はなかったんですか?」と質問。大野は「昔はありましたね」、「でも年齢重ねていくごとに徐々に薄れていって…」と答えた上で、2020年オフには複数のメジャー球団から話を持ち掛けられていたことを明かした。

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 2020年の大野はシーズンが開幕した6月は「2登板・0勝1敗・防御率9.00」と振るわなかったが、7月以降は尻上がりに調子を上げ、最終的に「20登板・11勝6敗・防御率1.82」といった数字をマーク。沢村賞、最優秀防御率、最多奪三振(148個)とタイトルも複数獲得した。

 エースとして申し分ない成績を残した大野だが、本人によるとこの年は自身の登板日にメジャー球団のスカウトが視察に訪れることがしばしばあったとのこと。また、オフになると「直接はルール的にやりとりがダメなので、誰々を通じて『MLB興味あるの?』みたいなのは3、4件は(あった)。『どこどこのスカウトが聞いてるよ』みたいなというのはいただいて」と、第三者を通じて接触してきた球団も複数あったという。

 日米球界で1998年に調印された「日米間選手契約に関する協定」では、NPB球団が保有している選手にメジャー球団側が接触・契約することはできないと定められている。メジャー球団側はこのルールに抵触しないよう、遠回しに大野に話を持ちかけたものとみられるが、大野は「いや、もうあの日本で…」と全ての話を断ったという。

 断りを入れた理由について、大野は「海外FA権をとった時(2022年5月に取得)にチャンスがあればちょっと考えようかなというのはあったので」と説明。当時はメジャー移籍の可否については、海外FA権の取得後に考えたい気持ちがあったためと語った。

 大野の発言を受け、ネット上には「2年前のオフにそんな話があったのは知らなかった」、「FA獲得狙う国内球団は何個かあったけど、メジャーのチームも動いてたとは」、「あの時は注視してるメジャー球団もいるよ程度の報道しかなかったのに」といった驚きの声が上がっている。

 「2020年の大野は同年7月に国内FA権を取得しており、オフシーズンは巨人、阪神、オリックスといった国内球団が獲得調査に動いていることは報じられていました。一方、メジャー球団については複数球団が動向を注視しているという報道はあったものの、実際に接触していた球団があるという情報はなかったため、今回の話に驚いたファンも少なからずいたようです」(野球ライター)

 国内外の球団から熱視線を注がれた2020年オフの大野だったが、同年11月11日に国内FA権は行使せず中日に残留することを表明。当時の報道では「1試合1試合投げるたびに、やっぱりこのチームでやりたい、投げたいという感情が毎試合生まれていた」、「自分が思っていた以上にいい提示(3年総額9億円/推定)をしていただいた」と、チームへの愛着やフロントの誠意が決断の理由になったと語ったことが伝えられている。

 また、大野は2020年オフに結んだ3年契約が今季をもって満了するが、満了後も引き続き中日でプレーするのか、それとも国内外他球団への移籍を模索するのかについては現時点では特に報じられてはいない。

文 / 柴田雅人

記事内の引用について
吉見一起氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/@user-xk6mt1yf2n

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