報道によると、堀内氏は選考終了後に行われた会見の中で、山本の他に活躍が目立った選手として4月10日・オリックス戦で完全試合を達成した佐々木朗希の名を挙げる。「圧倒的な力で完全やったんじゃないですか。あれだけの投手はなかなかいないと思います」と称賛したが、その一方で「日本のプロ野球を背負うピッチャーになってほしい気持ちを持ってますが、いかんせん、投げない。大丈夫かなというくらい、登板間隔が空いている」と登板数・イニングが少なすぎると苦言を呈したという。
今季の佐々木は「20登板・129回1/3・9勝4敗・防御率2.02」とキャリアハイの白星をマーク。ただ、登板間隔は全て中6日以上、中4・5日は一度もナシとかなり余裕を持ったローテ運用で、この影響もあり規定投球回数(143回)には届かなかった。
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堀内氏のコメントを受け、ネット上には同調の声が上がったが、それ以上に「堀内さん、佐々木は今季が実質ローテ1年目ってこと忘れてない?」、「やっと先発として一本立ちしてきたところなのにもっと投げろは要求高すぎる」、「首脳陣はあえて佐々木を投げさせてないんだが…まさかこの育成方針知らないのか?」といった否定的なコメントが見られた。
「佐々木はプロ入りした2020年から今季にかけ3シーズンを過ごしていますが、1年目は年間を通じて一軍に同行しながら体作りに終始し、一・二軍どちらも未登板で終了。2年目もシーズン登板数は11と控えめな数字にとどまり、迎えた3年目の今季にようやく一軍ローテ投手として本格運用され始めました。ロッテ首脳陣はまずは体作りに時間を割き、その後も登板数・イニング数は慎重に増やしていくという育成方針に沿って佐々木を育てている最中なのですが、堀内氏はこうした取り組みを知らないのかと呆れたファンも少なからずいたようです」(野球ライター)
10月18日に就任会見を行った吉井理人新監督は、佐々木の運用について「育成の計画として今年は1年間、一軍のマウンドで投げることが目標だった。来季はその一個上、中6日でしっかり25試合くらい1週間に1回、健康な体でマウンドに上がれることが目標」と語ったことが伝えられている。エースとしてフル稼働が求められる来季、佐々木は堀内氏をうならせるような数字を残すことができるのだろうか。
文 / 柴田雅人