問題となっているのは、両チーム無得点で迎えた5回表無死でのこと。ガゼルマンは打席の土田龍空に対し、初球にナックルカーブを投じる。ただ、この球は捕手がミットを構えた外角ではなく、土田の足元に向かって変化。土田も予想外だったのかほとんど避けれないまま、右足くるぶし付近にボールを受けた。
死球を受けた土田はおぼつかない足取りで一塁に到達した後、患部を押さえながら地面に左ひざをつくなどかなり痛そうな様子を見せる。ただ、当てた側のガゼルマンは両手を軽く上げながらすぐにバックスクリーン方向を振り向いており、土田に向かって帽子を取る、頭を下げるといった謝罪のジェスチャーは見せなかった。
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このガゼルマンの姿を受け、ネット上には「何だ今のガゼルマンの態度は、相手のこと舐め腐ってるだろ」、「人の足痛めつけといて何不貞腐れてるんだ」、「土田があんだけ痛がってたのに何も思わなかったのか?」、「死球自体は仕方ないが、その後謝る素振りが全く無かったのはイラっとした」といった批判が相次いだ。
死球後の態度に不満が集まる中、一部からは同戦序盤に同僚・ソトが死球を受けたことが影響したのではと指摘も上がっている。両チーム無得点の2回裏1死二塁、中日先発・柳裕也が投じたストレートがソトの頭部に直撃。この死球でソトは負傷交代、柳も危険球退場となり、直後には審判団が警告試合を宣告した。ネット上には「ソトが死球交代させられた怒りを内心引きずってたのでは」、「見た目は投げミスだけど、報復の意味合いが込められてた可能性もあり得なくは無いな」といった意見も散見される。
ガゼルマンにぶつけられた土田は5回表終了後に治療のためベンチ裏に退いたが、幸いにも交代には至らず出場を続行している。ただ、もし負傷交代となればさらなる批判は免れなかっただろう。
文 / 柴田雅人