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ロッテ・佐々木、9月はカーブで完全復調? 前回登板で捕手が引き出した好材料は

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佐々木朗希

 9月2日のオリックス戦(ZOZOマリン)、佐々木朗希(20)が中6日で先発マウンドに上がる。ポイントは「カーブ」と「風」だ。

 「1試合で3本の本塁打を喫するなど、8月は調子を落としていました(19日)。前回登板の26日は7回無失点で8勝目を挙げましたが」(ベテラン記者)

 9勝目の懸かったオリックス戦で、真価が問われそうだ。

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 その佐々木だが、1日は二軍のロッテ浦和球場でランニング、やや強めのキャッチボールなどで調整していた。表情は明るかった。開幕当初は初の先発ローテーション入りで、等間隔で投げていくためのコンディション作りが分からなかったのか、オドオドしている雰囲気もあった。

 疲労でローテーションを外された時期もあったが、ここまでやってきて、自信もついたのだろう。

 「長いイニングを投げられるように」

 記者団にそう話していた。

 投手出身のプロ野球解説者がこう言う。

 「初回のピッチングが大切。昨今の佐々木を見ていると、初回のピッチング内容が極端に違ってきます。直球で押し、力勝負に出る時もあれば、変化球の割合を多くしたこともありました」

 対戦チームに関するスコアラーからの報告、当日の状態などで変えているのだろう。

 しかし、佐々木は変化球の持ち球が多い方ではない。

 フォークボール、スライダー、カーブ。直球がキレているときはフォークボールだけで十分なのだが、そうでない時はヤバイ。カーブを狙い打ちされることもあった。

 「狙い打ちされたせいで、カーブを投げないようにしていました」(前出・同)

 前回登板の8月26日のこと。これまでバッテリーを組んできた松川虎生(18)が右肩を痛めたため、佐藤都志也(24)がスタメンマスクをかぶった。佐々木と佐藤は同期入団である。その佐藤は佐々木が避けてきた「カーブ」を要求し、投球の幅を広げてみせたのだ。松川のリードがイマイチという意味ではないが、“年齢の差”だろう。

 おそらく、2日も佐藤がマスクをかぶると思われる。

 「ZOZOマリンでは、センター・バックスクリーンから本塁方向へ強風が吹くことが多く、これがネット裏のスタンドに当たって、ホームベース周辺で舞っているような感じになるんです」(前出・同)

 そのホームベース周辺の風が、カーブの曲がり幅を大きくさせるという。

 また、佐々木は今季、ZOZOマリンで10試合に登板し、「防御率0・65」と相性の良さも見せている。9勝目を挙げれば、チームも勝率5割に復帰する。

 「佐々木が投げる試合には、メジャースカウトもネット裏に集まっています」(球界関係者)

 米メディアも「102マイル(約164キロ)で、完全試合を達成した20歳」と紹介している。渡米はまだ先の話だとしても、ZOZOマリンの風を味方に好投できれば、混戦パ・リーグの終盤戦の行方も変えることになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)

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