メインイベントでは、「超新星五番勝負~第二戦~」として、超新星ルーキー天咲光由が、コズミック・エンジェルズの中野たむに挑んだ。試合は限られた技ながらも、気迫十分の天咲の気持ちに応えようと、たむも手加減なしで闘う。最後は善戦したものの、たむのタイガー・スープレックス・ホールドが決まりカウント3。天咲は前回のジュリアに続いて勝ち星は挙げられず。
試合後、たむは「かわいい顔上げな。天咲光由。どうだった?中野たむ、強かったでしょ?天咲はさ、デビューして間もないのに人気もあって、メチャクチャ注目を浴びててさ、それって最大の武器だよ。でも、そこに実力と気持ちが追いついてなくて、アナタが一番苦しんでるよね。苦しいこと、つらいこと、痛いこと、悔しいこと、嫌なこと、たくさん経験して、死ぬほど泣いて、生きろ。プロレスは、人生なんだ。そして、スターダムの未来を背負う存在になれ。その時、またシングルしよう」と言うと両者は握手を交わす。
天咲は「たむさんは、メチャクチャ強くて…でも、でも、私はゆっくり着実に成長していきたいと思っています」と話したところで、たむが「ゆっくり?早くして。この大会はさ、天咲のための大会なんでしょ。じゃあ、ここにいるみんなの、お客さんも選手もスタッフさんも、みんなの気持ち背負って、締めて」と突っ込んで、天咲が大会を締めた。
バックステージで天咲は「えっと、たむさんとシングル初めてして、すごく痛かったし、すごくつらかったんですけど、それよりもこの『NEW BLOOD』だったりスターダムだったりを背負ってる身として試合を、試合を一生懸命に取り組まなといけないという思いが強くて、最後まで自分のやることを成し遂げられたかなと思います。打撃だったり、何かやる前にニヤついたりするのがすごい怖くて。『NEW BLOOD』のメインとして通用する試合をして上がりました」とコメント。
たむは「もちろんまだまだだけど、超新星と言われるだけありますね。原石、磨けばメチャクチャ輝くんじゃないですか。今は人気先行で本人がそれに実力も気持ちも追いついてなくて一番苦しんでいることと思います。でも、苦しいこと、つらいこと、痛いこと、そういう経験は大切な物、何をかけてきたか、そういったもの全部がこのリングではアロマになりますしプロレスは人生なんです。いろんな苦しいこと悔しいこと乗り越えてスターダムの未来を背負う存在になってほしいとホントに今日闘って心から思いました。若さっていうのはそれだけで才能ですね。まあ、たむは年を取れば取るほど強くかわいくなっていくんで、全然うらやましくないですけど」と最後は意地を見せたが感じるものがあったようだ。
◆スターダム◆
『NEW BLOOD4』
2022年8月26日
東京・品川インターシティホール
観衆 400人(満員)
▼超新星五番勝負~第二戦~(15分1本勝負)
○中野たむ(14分00秒 タイガー・スープレックス・ホールド)天咲光由●
(どら増田)