ロッシー小川エグゼクティブプロデューサーは「今回ですね、愛知県体育館という非常に大きな会場でのビッグマッチとなりますので、それにふさわしいスターダムの初期メンバーである選手が出場したり、そして今のスターダムとの遭遇がおもしろいと思いますので、お楽しみください」と今大会に懸ける意気込みを語っていたが、今夏は名古屋でビッグマッチを乱発したスターダムにとっては集大成的な大会となりそうだ。
メインイベントでは、赤いベルトことワールド・オブ・スターダム選手権試合、チャンピオンの朱里に、初代王者の高橋奈七永が挑戦する。朱里は「このベルトを懸けて闘いたい相手がいる」と話していたが、それは奈七永だった。
朱里は「現チャンピオンと初代チャンピオンの闘いは、歴史的な一戦になると自負しています。ただ私は、現在進行形のチャンピオン。過去の歴史に負けるわけにはいかない。今は、今だと思っています。この闘いに勝利し、スターダム史上最強の女になります」と語り、歴史を越えると宣言。
一方の奈七永は「パッション!私は、過去にすがってプロレスをしているわけではありません。私も現在進行形のプロレスラーとして、今を生きている証として、赤いベルトが欲しい。素直にそう思う。ただ、ただですよ。ただ、私がスターダムの歴史を創ってきたというそういうもの、偉大な先人だというものはどうしても勝手についてきてしまうし、朱里、オマエの前にも立ちはだかる。わかる?オマエがチャンピオンとしてどんなドラマを見せてきたのか、どんな生き様を見せてきたのか、どんなロマンをリングで見せてきたのか知らないけどさ、強さは確かにあるでしょう。赤いベルトのチャンピオンだしな。でも、そこにパッションはあるのかよ?オマエのどこに、どこにパッションがあるの?」と奈七永流の挑発。
すると朱里が張り手を見舞い、奈七永が張り返し、張り手の応酬からもみ合いに発展。奈七永は「楽しみになってきたよ、オマエよお。この続きと私が勝つところを見たいヤツは、名古屋に来いよ、パッション!」と言い放ち退場。朱里は「プロレス歴14年のすべてを懸けて、この赤いベルトを守ってみせる!」と防衛を誓った。
(どら増田)