「夫の子どもだと嘘をついて出産することも考えましたが、いずれバレてしまうリスクも考えたら現実的ではないと思いました。かと言って、こっそり堕胎する決心も付かなくて…子どもを抱けるチャンスはこれが最後なのかも…とも。結局、悩んだ末の結論は、夫に全てを打ち明けることにしたんです。もちろん、離婚されることは覚悟の上でした」
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一か八か、夫の子どもと偽る賭けに出て、未来への禍根を残すよりは子どもの為にも夫へ真実を告白したと言う。
「夫は、当然とても驚いていました。“少し考える時間が欲しい”と言われたので一週間程、実家に帰っていました。その後の話合いでなんと“僕たちの子どもとして育てよう”と言われたんです。夫は長く続く不妊治療が精神的にも本当にキツく、自分とは血が繋がらなくとも、私の血が半分入っていればそれで良い…と。正直、夫の本心かどうかは分かりません。度重なる孫を要求する義理両親達のプレッシャーや、私と同様に子どもを持てる最後の機会だと思ったのかも知れません」
その後、無事に男の子を出産した真理子さん。夫両親の風当たりも無くなり、夫も今のところは子どもを可愛がってくれているという。夫婦二人は、この秘密を墓場まで持っていくという。
「黙っていて夫にバレる罪悪感に怯える必要はありませんが、今でもこの選択が本当に正しかったのか分からなくなることがあります…」
子どもを可愛がる夫を見て、複雑な気持ちになる真理子さん。「もしかして夫は知らなかった方が幸せだったのでは…」とふと、心に思うことがあるそうだ。夫の本心は誰にも分からない…。