「托卵(たくらん)」とは、本来、カッコウなどが自分の卵を他の巣に混ぜ、代わりに育てさせるという行為だが、この習性から他の男性との子どもを何食わぬ顔で育てる女性を、「托卵女子」「托卵妻」などと呼ぶことも多い。伊藤真理子さん(仮名・35歳)も、夫との子どもではない娘を育てている。しかし、彼女の場合は、世に言う「托卵妻」とは少々事情が異なっていた。
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「夫とは10年以上前に結婚しましたが、ずっと子どもができなかったんです。検査した結果、2人ともそれぞれに問題があって…幸い、夫婦仲は良かったので子どもは諦めようかと思っていました。でも、夫の両親が“孫の顔を見たい”とうるさくて、不妊に効くという薬やサプリを持ってくるくらいならまだ良かったんですが、何十万もする祈祷や、怪しげなお札を家に貼れとか言い出して、辟易していました。夫も暴走を止めることができなくて、申し訳なさそうにしていました」
孫をどうしても抱きたい義家族の対応に、疲労困憊していたという真理子さん夫婦。どんなに「授かりものだから」と何度言っても、諦めることはできない様子だったという。
「当然、夫婦仲も悪くなってきて家の空気は最悪でした。そんな時、私の高校時代の部活仲間たちとちょっとした集まりがあったんです。家に帰りたくなくて、その場にいた元カレSとつい関係を持ってしまいました…。一晩だけの関係でしたし、どうせ妊娠しにくいと思っていたので安心していたんですが、まさか妊娠してしまって…“なんでこのタイミングで!?”と頭が真っ白になってしまいました」
夫以外の、しかも勢いで寝てしまった男性との間に子どもができた真理子さん。夫に打ち明けるべきか、それとも隠したまま出産するか、何日も悩んだという。彼女が出した答えとは…。