やはり、要人のコロナ感染は注目を集めやすいと言えるだろう。さらに時期や状況によってもその反応は様々だ。
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イギリスのボリス・ジョンソン首相は、2020年3月にコロナ感染が明らかに。当初は軽症だったものの、一時期は集中治療室に入るほど悪化した。この時期は日本でもタレントの志村けんさんが亡くなるなど、コロナは怖いウイルスといった認識があったため、より話題になった。さらに当時のイギリスは、ノーマスクなどコロナ対策を行っていなかった。ところが、感染後にジョンソン首相は政策を一転させ、コロナに伴う飲食店の時間営業など規制を行い、支持率を下げてしまった。
ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領も、2020年7月にコロナ感染が明らかに。ボルソナロ大統領は、コロナについては「ちょっとした風邪」といった楽観視する姿勢を示し、ブラジル国内のコロナ対策も積極的に行っていないと批判を集めていた。その後、議会からは「コロナ対応が不適切」であるとして、追訴請求を求める動きも生じている。
アメリカのドナルド・トランプ前大統領も在職中の2020年10月に、コロナ感染を発表。医療施設へ入院するもわずか3日で退院し、公務に復帰。退院を強行したとして物議を醸した。その後の大統領選では敗北してしまった。
こうした中で、コロナ感染をしていないとされるのが、ロシアのウラジミール・プーチン大統領だ。プーチン大統領は2021年9月に側近の感染が相次いだため、自主隔離を行った。翌10月には何度も咳をする姿がテレビで放送されるも、「風邪でありコロナではない」と否定した。実際に感染していないとすれば、自主隔離など危機管理意識の高さは評価されるかもしれない。