問題となっているのは、「1-1」と両チーム同点の8回表1死一塁でのこと。日本ハム先発・伊藤大海が浅村にフルカウントから内角低めの直球を投じるのと同時に、一走・鈴木大地が二塁へスタート。内角球を捕球した捕手・宇佐見真吾はすかさず二塁に投げようとしたがその瞬間、四球で一塁に歩こうとした浅村が前方を横切った。
すると、宇佐見は浅村が視界に入った影響からか、二塁送球をベースの右にそれる悪送球としてしまい、ボールが転々とする間に鈴木は三塁まで進塁。相手のミスで1死一、三塁とチャンスを広げた楽天は、直後に島内宏明が中堅への犠飛を放ち勝ち越しに成功した。
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致命的な送球ミスの直前にあった浅村の“本塁横断”を受け、ネット上には「何だ今の守備妨害まがいの動きは」、「送球ミスやらかした宇佐見、絶対浅村のせいで手元狂っただろ」、「横切ったこと自体はもちろん、バットを立てながら歩いてたのも印象悪い」、「わざとやったのかって疑われてもおかしくない怪しいプレーじゃないか」と批判が相次いだ。
浅村に不満が集まる中、一部からは直前の四球判定がそもそも間違っていたのではという指摘も上がっている。伊藤がフルカウントから投じた内角球は、浅村から見てベース板の右端スレスレ、高さは膝元付近という絶妙なコース。球審はわずかにベース板から外れていると判断し、四球判定を下したようだが、ネット上では「何回映像見返しても、ゾーンの右隅を突いた完璧なストライクに見えるんだが」、「宇佐見もフレーミングとかはしてなかったし、本当はゾーンに入っていたのでは?」といった意見も散見される。
18日の敗戦で連敗が5に伸び、自力でのCS進出の可能性も消滅した日本ハム。守備ミスが響き敗戦という結果はもちろん、そこに至るまでの経緯にも後味の悪さが残ったようだ。
文 / 柴田雅人