西川はこの日3回表に荻野貴司が放った鋭い当たりをジャンピングキャッチする好プレーを見せると、その裏の第打席ではこの回チーム3本目となるホームラン(7号2ラン)を放つなど攻守に活躍。ところが、「10-1」と9点リードの5回裏無死一塁で迎えた第3打席で代打を送られ交代となった。
報道によると、試合後に取材に応じた真喜志康永監督代行は、西川交代の理由について「あんな追い方されると見てる方も気分悪くなるので代えました」、「(試合に)出ている以上は見ている人が納得するプレーをしてもらわないと」と説明。西川は直前の5回表1死、岡大海が放った左中間を破る打球を小走りで処理した結果三塁打としているが、真喜志監督代行はこの守備を怠慢プレーと問題視し交代を決断したという。
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真喜志監督代行を怒らせた西川に対しては、ネット上にも「首脳陣が問題視するのも当然、中継で見てても明らかに全力で走って無かった」、「せっかくいいプレー続いてたのに、こんな形で懲罰交代食らうのはもったいないよ」、「それまで無失点だった岸(孝之)からしてもいい迷惑、案の定その直後に犠飛で失点してるし」といった苦言が相次いだ。
ただ、ファンの反応は批判ばかりではなく、中には走りたくても走れなかったのではという指摘も上がっている。西川は4回表、中村奨吾が左中間に放った大飛球をフェンスに激突しながら捕球しようとするも捕れずに転倒(結果は二塁打)。その後すぐに立ち上がりプレーを続行したが、ネット上には「フェンスにぶつかった時に実はどこか痛めてて、それで全力疾走ができなかったのでは?」という見方も散見される。
プロ入りから昨年までプレーした日本ハム時代(2011-2021)には、緩慢守備・走塁で物議を醸したことが何度かある西川。球界では怠慢プレーを問題視した首脳陣が懲罰交代を命じること自体は珍しくないが、今回のプレーについては故障が原因で悪気はなかったのではとみているファンも少なからずいるようだ。
文 / 柴田雅人