「2試合連続での救援失敗ですからね。特に、2試合目は精神的にこたえたようです」
「2試合目」とは、同14日の中日戦のこと。同点で迎えた9回、中日ベンチにスクイズを仕掛けられ、慌ててしまった。
「相手打者のバットが届かないところへ」「外さなければ」の思いが強すぎたのか、“超・暴投”に――。
一球のミスで敗戦投手になるのは、クローザーの宿命みたいなもの。しかし、凡ミスとなれば、話は違う。試合終了後、岩崎はタオルに顔をうずめ、しばらくの間、フリーズしてしまった。
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関係者の一人がこう言う。
「金村暁投手コーチが場所を変えて、岩崎と話をしています。金村コーチの問い掛けにも、何を言っているのか分からないところもあったそうです」
その金村コーチが練習終了後、記者団に囲まれた。「どっちかと言えば、精神的なケアも必要かなと感じましたね」「敗戦の責任」を背負い込んでいるようだ。
金村コーチは「ブルペンをずっと支えてきた」「精神的支柱」とフォローし、ファームでのリフレッシュ休養説を否定したが、「阪神のストロングポイントは、救援陣です。岩崎の精神的スランプはブルペン全体に広まる危険性もあります」(前出・プロ野球解説者)
と、ヤクルト3連戦を不安視する声も聞かれた。
また、ヤクルト3連戦の初戦マウンドを任された青柳晃洋も一抹の不安を抱えている。
「青柳は最近4試合、6回で降板しています。負けは付いていないけど、調子を落としています」(在阪メディア)
12日に遡るが、青柳は試合前の練習中、自ら矢野燿大監督に歩み寄っている。「6回交代=不振」と捉えており、助言を求めたそうだ。指揮官がどんなアドバイスを送ったのかはナゾだが、「20分くらい話し込んでいた」(関係者)という。
青柳がまた6回で降板することになれば、岩崎が投げられないリリーフ陣にも影響が出る。16日からの3連戦は、矢野阪神がAクラス争いに生き残れるかどうかの最終ステージともなりそうだ。
「阪神スカウトが即戦力のピッチャーを1位指名する方向で、その絞り込みに入りました。即戦力ということは大学生か、社会人のピッチャーとなりますが、それは『新監督の意向』だと…」(球界関係者)
その通りだとすれば、次の監督はもう決定したことになるが? 監督人事に関する情報は選手に与える影響も大きい。虎ナインはゲームに集中できないかもしれない。(スポーツライター・飯山満)