椋木は9回のマウンドに上がる際、「8回くらいから、1球ずつファンの皆さんが拍手をしてくれていた」そうだが、「その気持ちに応えたい一心で投げたんですけど…最後に一番、ダメなボールがいきました」と苦笑い。「最後は三振を取ろうという欲が出てしまってダメでしたね」とヒットを打たれた場面を振り返った。
完投ペースで投げていたが「自分自身も9回までいけると思っていなかったですし、こうやってチャンスがあったので、なんとか狙いたかったんですけど、最後は体力もなかったですし、まだまだだなと思いました。球数が100球を超えることも今年始めてでしたし、非常にいい経験ができたなと思います」とかなり手ごたえがあった様子。
「自分の持ち味はテンポよくいいボールを投げ込んでいくことだと思っていますし、しっかりとそれを徹底して、いい立ち上がりができました。自分自身も連勝できましたし、チームの連勝にも貢献できたので非常にうれしく思います!この調子で連勝していけるように、少しでもチームに貢献できるようにこれからも頑張っていきます!」と後半戦の飛躍を誓っていた。
ホームランを放った吉田正が「前回も素晴らしいピッチングをしていましたし、今回も最後までワクワクしながら見ていました!ナイスピッチングでした!本当にあと一人というところでしたけど、なかなかこんな経験はできないと思いますし、また彼ならこのようなピッチングをしてくれると思いますので、次はぜひ、期待していいと思います!」と絶賛し、椋木は笑みを浮かべた。オリックスが連覇する上で、キーマンになるかもしれない。
(どら増田)