ぜんじろうは、90年代にはポスト明石家さんまとして売り出された芸人だが、1998年から活動の場をアメリカに移し、一人喋りのスタンダップコメディを始めた。アメリカのスタンダップコメディは差別ネタなどを含む社会派のジョークが多い。
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ぜんじろうもそのスタイルを貫いていると言えるが、その分、数々のトラブルを引き起こしている。
ミュージシャンのピエール瀧が麻薬取締法違反容疑で逮捕されたものの、相方の石野卓球が謝罪しない姿勢を見せたことについて、元宮崎県知事で政治評論家の東国原英夫氏が2019年4月、『バイキング』(フジテレビ系)で「社会人として大丈夫か」と疑問を呈した。これにぜんじろうはツイッターで「正義面でこんなに叩いて商売してる番組を平気でやってるほうが“社会人として大丈夫なのか?”」とツイートした。
東国原氏はこの件がくすぶっていたのか、翌5月に元KAT-TUNの田口淳之介と女優の小嶺麗奈が大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕されると「今回はどうなんだろう?御自分の理念を声高に主張しないのかな?」と呼び掛けたが、ぜんじろうは反応しなかった。
ただ、2020年にアンジャッシュの渡部建の不倫騒動が発覚すると、ぜんじろうは同番組で謝罪会見を求めた東国原氏に「『さらし』が謝罪になるという発想。さすが厳しい芸能界を生き抜いてこられた方のお言葉。でも僕には難しすぎて意味が分かりませんけど(笑)」とツイートするなど水面下でバトルが続いている。
さらに2020年8月にぜんじろうは実業家のホリエモンこと堀江貴文氏ともトラブルに。堀江氏のロケット事業に約2億円の税金が投入されているとの記事を紹介し「年金デモを『税金泥棒』ってこき下ろしたり、安倍政権の肩を持つ発言を連発してるのは、なるほど、こういうことでしたか〜」と皮肉ツイート。これに堀江氏が「聞いたこともないタレントに誤解を元にディスられるというシュールな事例」と応じ、ラリーが続いた。
最も知られているのが2019年4月に爆笑問題・太田光との間に起こった「芸歴どちらが上か」論争だろう。まず太田が『サンデー・ジャポン』(TBS系)で、ぜんじろうが自分を呼び捨てにしていたとラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)内で苦言。これにぜんじろうがツイッターで「日本の芸能界で、後輩の太田くんにサンジャポで『ぜんじろう』呼ばわりされて、ちょっとだけイラっとする不思議(笑)」と書き込み、太田がさらにラジオで反論する流れに。最終的には番組での直接対決も実現した。
何かと物議を醸してきたぜんじろうのツイッター。今回も所属する吉本興業に一部ネットユーザーが抗議のメールを送る流れもあるだけに、今後どういう展開をたどるかは気になるところだ。
記事内の引用について
ぜんじろうのツイッターより https://twitter.com/zenzenjiro
東国原英夫氏のツイッターより https://twitter.com/higashi_kokuba
堀江貴文氏のツイッターより https://twitter.com/takapon_jp