会見に出席した榊原信行実行委員(RIZIN CEO)は「サッカーよりも野球よりも、やっぱり格闘技はどんなメジャーなスポーツよりもエネルギーがある。世間と勝負できる。これは世界では証明されているんです。メイウェザーもそうです。パッキャオもそうです。コナー・マクレガーだってそう。PPVの記録を持っているのは、全て格闘技。これは期せずしてなんですけど、フジテレビさんが放送を辞退して地上波がなくなったことで一気に時代が動きました。我々、格闘技界の新しいビジネススキームが誕生したと言っても過言でないと思います。日本だけ地上波の勢力が強い国だったんですけど、欧米化するというか、世界標準になるという風に、そういう意味では、ビジネスシーンにおいても歴史が動いた。そんな歴史的1日になりました」と力説。ABEMAのPPVでは「50万人以上」が視聴したという。チケット代金も含め、1日で50億円以上の収入を記録した画期的な大会となった。
また、メインイベントで武尊とのドリームマッチに勝利し、キックボクシングから引退した那須川天心は「初めて一睡もできなくて。結構寝られるんすけど、寝られなくて。なんだろう。この興奮と言うか、この感じからずっと覚めたくないなっていうのがあって。だから、僕の中ではまだ6月19日です」と笑顔。試合は何度も見たという。天心は「どっちが強かったとかっていうのでは無くて、みんな選手が頑張って、応援してる人たちもRISE派、K-1派っていたと思うんですけど、ただそうじゃないものが結構生まれたと思うんですよね。両方の選手を応援してましたし、RISEしか見てなかった人もK-1を見たくなったとか、こういうことが今回の試合であったんで、結果としてRISEの選手の方が勝ち越したっていうのはあるんですけど、そこまで関係ないんじゃないですか?って僕は思います」とRISE連合がK-1に勝ち越したことに持論を展開。
天心の入場テーマ曲としてもしっかり根付いている矢沢永吉の『止まらないHa〜Ha』だが、プロボクシング転向後も使うのかという問いには「僕はそのつもりでいるんですけども、その方が、昔から見てくれているファンの方もそうですし、そっちのが盛り上がるじゃないですか。今はそのつもりでいます」と継続して使用する考え。さらに、進化し続けたコスチュームや髪型についても「やっぱり皆さんが試合もそうですけど、試合以外で魅せるっていうのも僕は格闘技の1個のエンターテイメントだと思うので、そこは意識していきたいなと、僕は思ってます」と継続していく。
なお、ボクシングに関する質問は「まだ何も決まっていない」と詳細を明かさなかった。
(どら増田 / 写真・山内猛)