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試合は3分×3ラウンド+延長1ラウンドで行われ、最後は必ず勝者が決められる「完全決着ルール」が採用される。観戦チケットの値段も破格で、VVIP1列席300万円席を筆頭に、一番安いスタンド席でも15000円の価格が設けられている。会見にはK-1の中村拓己プロデューサー、RIZINを運営する株式会社ドリームファクトリーワールドワイドの榊原信行代表取締役、RISEの伊藤隆代表も出席したが、榊原氏は高額チケットを巡り、すでに「振り込めば手に入る」などと声をかけてお金をだまし取る詐欺行為が発覚していることも明かし、チケット購入希望者に注意を促した。
那須川は武尊との対決について、「僕の人生の中で一番大きい出来事。ここまできて言うこともない。必ず勝ちます。何があってもみんなを信じて僕が最後に勝ちます」と宣言。東京ドームでの試合ということに対しても特別な思いがあるようで、「僕は昔コンサートとかで東京ドームに行った時に、そこでやれる人たちがすごく羨ましくて。やっぱり、一番注目されるのはドームでの興行なんです。プロレスはやっているのに、なぜキックボクシングはできないんだって思っていました。お互いに仕上げて最高のパフォーマンスをしようと思います」と話す。
武尊も「完全決着ルールでできることは嬉しいですし、延長に行く必要がない試合にすればいいだけ。3分3ラウンドの中でKOで倒します。リングで蹴り合って殴り合ってどちらが強いか決めるだけ」と宣言。「この試合は僕が格闘家として生きた証明にもなる。僕が今までやってきたこと、仲間、全てを背負って戦いたい」とも述べ、「僕は格闘技を野球、サッカー、バスケとか、それ以上に世界中が注目するスポーツしたい。そのためにも僕が勝って未来を切り開きたい」と意気込む。
チケットの価格設定に対してはそれぞれ思いがあるようで、那須川は「子どもに優しくないなと思いました。僕は小さい子どもに見て欲しいという気持ちがあったので」と話して会場を笑わせる。「でも、この試合に関してはこういう価値があるんだというのを知ってもらえれば嬉しい。この試合で歴史の教科書に載りたいなと思いました」と宣言。武尊も「高いなとは思いましたけど、この試合の価値をそう考えてくださったということは嬉しいこと。それにふさわしい試合をしたい」と話した。
本試合は地上波でも放送される。これについても、那須川は「テレビで自分の試合が最後に放送されてから、結構時が経ったと思うので、こういう形でテレビで試合ができて嬉しいです」とコメント。武尊も「地上波で試合したいというのは、昔から言っていること。地上波に格闘技を戻すと言ってやってきた。地上波でやっと試合ができるのは嬉しい。東京ドームで試合をやることも特別。軽量級ではあまりないんじゃないかなって思います」と感慨深げだった。
(取材・文:名鹿祥史)