今年6月に那須川天心との世紀の一戦が決定した武尊がスペシャルエキシビションマッチに登場。昨年12月に椿原龍矢を下しK-1フェザー級王座を奪取したばかりの軍司泰斗が相手を務める。
武尊は「今回K-1でエキシビションマッチを組んでいただいて、その相手が軍司選手になりました。軍司選手はK-1で唯一、生え抜き選手で頂点まで駆け上がった選手です。僕がK-1を旗揚げから引っ張ってきて、この図式で軍司選手と試合が出来るのは感慨深いものもあります。これから軍司選手はK-1だけでなく格闘技界を引っ張っていく選手になっていくと思うので、そういう意味でもこの試合で何か伝えられるものがあるなら伝えたい。ぜんぜん上から言うつもりもなくて、堂々とチャンピオン同士ぶつかり合えたらいいと思うので、この試合エキシビションじゃなくて、この試合を楽しみにしていてください」とコメント。
このエキシビションが決まった時の心境は「去年の3月に試合をしてから年末に向けて体作り、コンディション作りをやってきて、そんな中で今年の6月(の天心戦)ということになって。現役をやっていて初めて約1年以上試合が空いてしまって、(6月までに一試合やるとなった時に相手もなかなか見つからなかったり、やる意味のある試合が何かと考える中で、軍司選手(とエキシビション)という案が上がってきて。正直エキシビションマッチじゃなくて、試合をやりたかったと思ったんですけど、軍司選手とやることは僕の格闘技、K-1旗揚げ戦からやってきて、これからのK-1を引っ張っていく軍司選手と向かい合えて試合できるというのは、すごい意味のあることなんだろうなと感じました」と話した。
軍司については「軍司選手の試合を見ても気持ちを前面に出すファイターで、僕は好きなファイトスタイルです。気持ちだったり感情を全力で出すファイターは好きなので、そういう選手と戦っている時は幸せな気持ちになります。そういう意味でも軍司選手が対戦相手に決まった時は、一ファイターとしてうれしくてすごく楽しみでした。僕も天心選手との試合が決まって、それに向けて身体作りや練習をやってきているんですけど、今本当に自分が一番強いと実感しています。それを軍司選手にぶつけてどういう戦いが生まれるのか楽しみです」と好印象のようだ。
6月の試合を控える中、体重は何kgでリングに上がるのか?という質問が飛ぶと「何kgかは考えていないですけど、次(天心戦)は58kg契約で(契約後の)リカバリー4kgという試合になるので、それに向けて減量は始めています。体重もいい感じに落ちてきているので、その体重をキープしつつ、落とした状態でも今まで通りのパワーが出るように練習をしているので、それを試すいい機会だなと思います。58kgで試合をするための体を作って試合に臨みたいと思います。(仮想天心としてステップを使うサウスポーのような相手は希望しなかった?)そういう選手でやる意味がある選手がいたらやってもよかったですが、僕の中でやる意味がある相手は軍司選手以外はいないと思ったので、軍司選手が最適かなと思います」と最適な相手と評した。
最後に「僕はエキシビションではなく試合だと思って挑むので。そういう風に見てもらえたらと思います。試合ですからね。エキシビションでも判定はなくてKOだったら、どちらかが勝利になると思うので、そういう風に見てもらえたらと思います」と語った武尊。天心戦に向けて本格的な調整に入る。
(どら増田 / 写真・©︎K-1)