昨秋に行われた「ガンバレ☆クライマックス2021」トーナメントを制し、初代ガンバレ王座に就いた高岩は「このベルトをIWGP、GHCのレベルまで引き上げる」と宣言し、初V戦の相手に団体の顔である大家を指名した。創設早々ベルトが団体外に流出しただけに、大家としてはなんとしてでもガンプロに取り戻したいところ。
序盤は高岩がチョップ連打、逆片エビ固めで優位に進めたが、大家もブレーンバスター、ミサイルキックで反撃。高岩はエプロンでデスバレーボムを繰り出す荒技を見せると、垂直落下式ブレーンバスター、ラリアットで怒涛の攻め。負けじと大家もラリアット、みちのくドライバーIIで猛攻。しかし、炎のスピアがカウント2で返されると、高岩が高岩ドリラー、ラリアット、デスバレーボムと波状攻撃。粘る大家はこれを返したが、最後は高岩が雪崩式デスバレーボムを決めて、トドメを刺した。
マイクを持った高岩は「大家! ガンプロの思い、すごい伝わった。いつでも、また這い上がってベルトに挑戦してこい。待ってるぞ!」とその健闘を称えた。大家は倒れ込んだまま、「俺は悔しいんだよ。またイチから出直して、そのベルト、オマエから絶対に獲るからな。でも、今日はありがとうございました」と言うと、両者はガッチリ握手を交わす。
続けて、高岩は「次は誰かな?(1.8)北沢タウンホールで、俺に痛い蹴りを食らわした岩崎!どこだ?」と呼び出して、岩崎がリングインすると次期挑戦者に逆指名した。これに対して、岩崎は「高岩選手、アンタがこのリングに上がってきた時から、闘いたくてウズウズしてました。大家さんのあんな熱い姿を見て、黙ってられるわけない。こちらこそよろしくお願いします」と応じた。
すると、高岩は「オマエはガンプロを背負っていく人間だ。だからこそ、俺の胸を貸してやる。後楽園でタイトルマッチしよう。メインイベントだ。後楽園のメイン、オマエは初めてかもしれない。よろしく」と決戦の場を2.27後楽園に指定。この提案に異存などない岩崎は、高岩が差し出した右手を握り返すと、「後楽園ホール、この熱くて温かいガンプロユニバース。そしてガンプロの選手たち、すべての魂背負って、僕がメインに立ちます」と決意表明している。
(どら増田)