準決勝で高岩はパワーで攻め込むも、勝村はことごとく得意の関節技を決めて応戦。なんとか勝村の関節地獄を力で脱した高岩は高岩ドリラー、ラリアット、デスバレーボムを繰り出して3カウントを奪い、決勝にコマを進めた。もう一つの準決勝では、今成が黒田哲広のラリアット12連発を食いながらもフォールを許さず。黒田が地団駄ラリアットで決めにいくも、これは今成がラリアット相打ちに持ち込んだ。勝機と見た今成は強烈なエルボー連打から、ローリングエルボーを叩き込み、ルー・テーズプレスで殊勲の3カウントを奪取。
今成VS高岩の組み合わせになった決勝は、開始早々から激しいチョップ合戦、エルボー合戦で開戦。一進一退の攻防が続く中、10分過ぎ、今成がエルボー連打を叩き込むも、高岩はラリアット、デスバレーボムで反撃。今成のルー・テーズプレスを回避した高岩は高岩ドリラー、ラリアット、そして雪崩式デスバレーボムを豪快に決めて勝負あり。歴史に残る初代王座は団体外に流出した。
高岩は「俺はIWGPジュニア、GHCジュニアを持ってました。これをそのレベルまで上げていきます。ガンプロのみんな、いつでも胸を貸してやる。かかってきなさい。皆さんの声援、所属選手でガンプロを盛り上げていきましょう」とマイク。
また、バックステージで「相手が今成とあって、技とかじゃなくて気合を前面に出して、49歳頑張りました。(今成は)響くものがあって、すごく若返った気になりました。初代となると、思い出すのが大谷(晋二郎)と獲ったIGWPジュニアタッグ。あの時の気持ちそのままにギラギラしてます。このベルトをIWGP、GHCと並べるように持っていきたい。(防衛戦は)まだまだ僕は終わらない。もちろん中の人間に頑張ってもらいたいですけど、ベルトの底上げという意味ではいろんな血が入っていた方がいい。ガンプロの選手のも来てくれたらどんどん胸を貸します」とコメントしている。
(どら増田)