会見では2022年6月に、那須川天心vs武尊の試合が行われることが正式に決定したことが発表された。大会はRIZIN、RISE、K-1のどこでもない中立のイベントで行われ、日時、会場、大会名は未定。契約体重は前日計量で58kg、当日計量で62kg。ワンキャッチ、ワンアタックがOKのキックボクシングルールとなる。
榊原CEOは「ついにこの日が来ました。2022年6月、正式に2人が戦うことが決まりました。この戦いを実現させるんだと言う関係者や武尊、那須川天心の両陣営が頑張りました。ここまでファンに求められたカードは見たことがない。夢のカードと言うと大げさになっちゃうけど、ザ・マッチです。一番デカい会場で、大観衆を迎える形でやりたいと思っていますが、実行委員会を立ち上げたり、チケットの問い合わせも殺到すると思いますが、その問い合わせ先も早急に決めたい」とコメント。
武尊は「対戦が熱望されてきた試合ですけど、格闘技界がもっともっと盛り上がるためには『中立のリングじゃなきゃいけない』とずっと言ってきて、時間は掛かりましたけど、試合を確定することが出来て嬉しいです。ファン、K-1の後輩、全ての気持ちを背負って、この試合に臨んで絶対に勝ちます」。対する天心は「クリスマスイブにこんなプレゼントが出来て嬉しいと思いますし、ファンからすればずっと待望されてた試合。最高のプレゼントを渡せたんじゃないかなって。この試合、しっかりと締めたいと思います」と語り、ドリームマッチ実現のため、来年4月に卒業予定だったキックをこの試合まで延長するという。
武尊は「僕がK-1のスーパー・バンタム級でチャンピオンになった時、天心選手もチャンピオンになった。ただのライバルじゃなくて、僕はこの5~6年、この試合を実現するために話し合いをしてきて。存在を恨んだ時期もあったけど、今回実現して感謝の方が大きいかな」と天心へ感謝の気持ちを述べると、来年6月までのスケジュールについて、「今年の大みそかに天心選手と戦うつもりでずっと追い込んできて、今は天心選手のことだけで他の相手は頭に浮かばないですけど、僕も3月に試合してから1年以上空いてしまう。6月までに1試合、挟みたいと思います」と1試合実戦を挟みたい考え。ルールと体重については、現在のスーパー・フェザー級(60kg)よりも、2kg軽い体重に決まったが、武尊は「この体重に決まったので、僕はそれに合わせて体を作ります。ルールはいつもやってるルールとは違うんですけど、それに合わせます。ただ、この試合にドローはいらないと思うんで、延長無制限ラウンドでやりたいと思います」と「完全決着ルール」を要求。この武尊の提案に天心は「僕も引き分けはいらないって言うか、そこまで持っていかなければいいので」と応じたが、榊原CEOは無制限については難色を示しており、無制限以外の形で分かりやすい決着を模索していくようだ。
詳細は年明けにも発表される見込み。なお、天心は大みそかのRIZINで五味隆典とスペシャルエキシビジョンマッチを行う。
(どら増田)