後半戦では、RIZIN JAPAN GP 2021 バンタム級トーナメント1stラウンドが開催され、倉本一真とアラン“ヒロ”ヤマニハ、瀧澤謙太と今成正和、大塚隆史と獅庵、金太郎と伊藤空也がそれぞれ対戦した。
セミファイナルでは、パンクラス大阪稲垣組所属の金太郎が登場。BRAVE GYMの伊藤と対戦した。待望のRIZIN復帰を果たした金太郎。バンタム級GPの1回戦で指名したのはGRACHAN王者の伊藤。伊藤は「ノーマークから下剋上を狙う」と金太郎狩りに意欲を示している。
この試合のポイントは、タックルとそのディフェンスの攻防。金太郎は足を止めての打ち合いをするが、伊藤は常に足を動かしながら打撃だけではなく、様々なものを混ぜてくるだけに、どんな展開が待ち受けているのか想像がつかないところ。
伊藤に続いて、金太郎はド派手な演出をバックに威風堂々と入場。地元なだけに気合いもかなり入っているようだ。コールされると首をカッ切るポーズで伊藤を挑発する。
1R、圧力のかけ合いから、まず金太郎がインローで牽制。スピード感溢れる探り合いが続く。金太郎が左ストレートからラッシュを仕掛けると、伊藤は右を出して抵抗するが、金太郎が上に乗る状態でテイクダウン。膠着したまま1R終了のゴング。
2R、伊藤がワンツーを決めると、金太郎がヒザ蹴りから一気にテイクダウンに持っていく。これを上手く切り抜ける伊藤。何とか倒し切りたい金太郎だが、伊藤が粘りを見せて倒れない。お互いになかなか踏み出せないまま2Rが終了。
3R、手数を出す金太郎だが、伊藤も負けずに返していく。伊藤はジワジワとプレッシャーをかけながら、右ハイを出すなどスタミナはまだまだある様子。伊藤の周りを金太郎が動く展開に。金太郎に絡みつかれた伊藤が担ぎ上げてマットに叩き落とした後、金太郎が伊藤の首をネックロックで締め上げたところで試合終了のゴング。
判定の結果は3-0で金太郎が勝利。金太郎が、ヤマニハ、瀧澤、大塚、6.13『RIZIN.28』東京ドーム大会で勝利した朝倉海、井上直樹、扇久保博正、元谷友貴とともにベスト8に入った。なお、9.19『RIZIN.30』埼玉・さいたまスーパーアリーナ大会の決定と、夏にも何か大会を開催する予定があると、榊原信行CEOが明言した。2ndラウンドは9.19さいたま大会で開催される。
RIZIN
『RIZIN.29』
2021年6月27日
大阪・丸善インテックアリーナ大阪
▼RIZIN JAPAN GP 2021 バンタム級トーナメント1stラウンド
RIZIN MMA トーナメントルール(5分3R / 61.0kg)
●倉本一真(判定 0-3)アラン“ヒロ”ヤマニハ○
○瀧澤謙太(判定 3-0)今成正和●
○大塚隆史(判定 3-0)獅庵●
○金太郎(判定 3-0)伊藤空也●
(どら増田)