当初は、ダブルタイトルマッチを開催する予定だったK-1のエース、スーパーフェザー級チャンピオンの武尊だが、新型コロナの影響で対戦相手の来日がキャンセルとなり、ペッダム・ペットギャットペット(タイ)とノンタイトルマッチに臨み、2R0分49秒でTKO勝ち。唐突に組まれたワンマッチを圧勝した武尊は、マイクを握ると今大会開催までの葛藤や、世界情勢を見据えたような険しい表情で話し始め、「僕はタイトルマッチ、スーパーファイト(ワンマッチ)関係なく、試合内容で見ている人たちにパワー与えられたらと思って試合をしていますので、応援してくれる皆様のおかげで勝つことが出来ました。大変な事っていっぱいあると思うんですけど、格闘技は本当に人にパワーを与えられるスポーツだと思っていて。こんな状況だからいろんなこと言われますけど、格闘技って凄いスポーツだと思うので、格闘技でもっとたくさんの人にパワーを与えたいと思います」とコメント。
さらに、「本当は言うなと言われてたんですけど…団体とか関係なく、日本中世界中もっとでっかくもっと元気にしていきたいし、もっとパワーを与えていきたい。格闘技全体を応援してもらって、必ずでかい大会やりますので、それに向けて頑張ります」と涙ながらに語り、最後はいつもの「K-1サイコー!」ではなく、「格闘技サイコー!」で締めた。武尊は昨年から那須川天心との対戦を熱望していると思わせる発言が続いており、今回も“ギリギリ”のラインまで踏み込んだ発言と思われる、
天心の反応が気になる中、天心は23日未明にツイッターを更新。「格闘技 は 誰が なんと 言おうが 素晴らしいんだよ」とツイートして、これに応えた。天心が「もうあまり興味がない」と語ったことで、2人の対戦は夢物語になるのかと思われたが、「格闘技を盛り上げたい」気持ちを誰よりも持っている自負がある天心の心が“動く”のか?今後の言動が再び見逃せなくなってきた。
(どら増田)