リチャードは1回表無死満塁で相手左翼手の落球を誘う大飛球を放ち一塁に到達したが、そこから三塁側の自軍ベンチに戻ろうとして走塁放棄と判定されアウトに。この件について本人は試合後の12日夕、自身の公式Twitterに投稿し「ジャッジわからなかったので一塁審判さんに『アウトですか?』って聞きました。そしたら一塁審判さんが『キャッチアウトです』って言ったので『はい』って言って帰ります! そしたら帰り道で球審の西沢さんが『ノーキャッチだよ?』と言ってきたので、え??ってなって慌てて戻ったんですけどアウトになりました」と弁明していた。
ただ、16日の報道によると、球団側は同日に応じた取材の中で「試合における審判の判定や判断に対して自分の思いを個人のSNSで発信するのは、使い方としてふさわしくない、不適切だとリチャード本人とお話をしました」と、前述の投稿についてこの日までにリチャードを口頭で注意したことを明かしたという。
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球団によるリチャードへの注意を受け、ネット上には「怒る相手が違う、落球を捕球って誤審やらかした審判の方だろ」と批判が相次ぐ一方、「審判と下手に関係こじらせるなって釘を刺す意味合いがあったのでは」、「個人のSNSで勝手に判定内容にケチつけるのは自覚が欠けていると教育する目的もあったんだろうか」と背景を推測するコメントも多数見られた。
「リチャードは2日の二軍・中日戦で球審のストライク判定に不満をにじませ退場処分を食らい、宣告後も『は? エグいでしょ、エグいエグいエグいエグい』、『(ゾーン)広いね、うん』などと反抗的な言葉を連発。この件を知った藤本博史一軍監督は『審判を敵にしたらダメ』と苦言を呈したことが伝えられました。球界では判定面で不利を被るリスクをへたに負わないよう、審判とは良好な関係を築いておくことがセオリー。ただ、リチャードは今月に入り相次いで審判絡みの騒動を起こしています。このことを踏まえ、球団はリチャードが審判の心証をこれ以上悪化させることを防ぐために、審判を敵に回すような行動は慎めと厳しく注意したのではとみているファンも少なからずいるようです。また、こうした自己中心的な保身を許していると『ソフトバンクはそういう教育をしている球団』とチーム全体の評判にも関わりかねないため、球団所属選手としてもっと自覚を持ってほしいという思いで叱ったことを公にした部分もあるのではないでしょうか」(野球ライター)
16日に自身のTwitterに「誰かに迷惑をかけるつもりはないですし、元のツイートは削除します。これからは、プレーで話題の中心になれるよう頑張ります」と投稿し、一連のツイートも全て削除するなど反省の意を示しているリチャード。今後は判定に乱されずに冷静にプレーすることが求められていると言えそうだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
リチャードの公式Twitterより
https://twitter.com/Richard_52_0618