「2-5」と巨人3点ビハインドの5回裏。直江はこの回から3番手としてマウンドに上がったが、先頭・キブレハンの二塁打から無死満塁の大ピンチを招くと、古賀優大に左翼へのタイムリーを打たれ1点を失った。
さらに、直江はその後も並木秀尊(タイムリー左安)、奥村展征(押し出し四球)、太田賢吾(2点タイムリー右安)、宮本丈(右安)、内川聖一(タイムリー左安)と全くヤクルト打線を抑えられず。内川のタイムリー後は併殺、三ゴロで3アウトを奪ったが、1死も取れずに6失点を喫する大炎上で試合の流れを完全にヤクルトに渡してしまった。
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直江の大炎上を受け、ネット上には「先頭にいきなり長打打たれた時点で不安だったが、まさかアウト奪えないまま6失点もするとは」といった驚きの声と共に、「さすがにおかしい、腰の怪我が再発してるんじゃないか」、「直江は先月末頃から急に調子が落ちてるけど、もしかして古傷を庇ってるからだったりして…」と故障を疑うコメントも多数見られた。
「直江はプロ2年目・20歳だった2020年10月、下半身にしびれが生じるなど悪化した持病の腰椎間板ヘルニアの手術を受けました。復帰時期が翌2021年シーズン前半になる見込みであったことなどから、2020年オフに一時支配下から育成に降格し、2021年6月28日に再び支配下に戻った過去があります。支配下復帰後は特に故障したとは伝えられていないのですが、ヤクルト打線につるべ打ちを食らった今回の投球を受け、腰の古傷が痛んでいるせいではないかと心配しているファンも少なからずいるようです。今季の直江は二軍7登板のうち、最初の3登板(5月4、11、19日)は計『15回2失点・被安打12・四球2』と安定していたものの、その後の4登板(5月26、6月2、9、14日)は『11回18失点・被安打22・四死球8』とガクッと調子を落としているため、5月末頃に患部にアクシデントが発生したという可能性もゼロではないでしょう」(野球ライター)
14日の試合では続投した6回裏も1失点を喫し、「2回7失点・被安打8・四球3」と散々な投球成績となった直江。制球は大きく乱れ、最速150キロを誇る直球もこの日はMAX145キロにとどまっていたが、大炎上の原因は果たしてどこにあるのだろうか。
文 / 柴田雅人