問題となっているのは、「0-3」と巨人3点ビハインドの4回裏開始直前の一場面。巨人は先発・赤星優志が直前の4回表に1死一、二塁のピンチを招くと、中村晃にタイムリー二塁打を浴び1失点。さらに、なおも1死二、三塁から柳町達に2点タイムリーを浴び計3点を先制されていた。
その4回表が終わり野手陣がベンチに戻ってきたところで、中継カメラは桑田真澄一軍投手チーフコーチがベンチ内2列目の座席に座った赤星に近づき何かを話している様子を映す。桑田コーチは座席後方の壁に左手をつけ、もたれかかりながら赤星の耳元で何かを話し、赤星は「はい」というように口を動かしながら何度もうなずいていた。
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この一場面を受け、ネット上には「赤星が桑田に詰められてる…」、「3点取られた直前の投球について公開説教してるのか?」、「相手打線に捕まりかけてるから気合入れ直せよ的なこと言ってるんだろうか」と驚きの声が寄せられた。
ただ、桑田コーチとやりとりをした赤星は、直後の5回表に1死満塁の大ピンチを招くと、柳田悠岐に3点タイムリー二塁打を浴びここで降板。これを受け、ファンの中では「これ赤星絶対桑田に萎縮しただろ」、「何を話したか次第だけど、桑田の言葉が逆にプレッシャーになったんじゃないか」と、直前のやりとりが投球に悪影響を及ぼしたのではと指摘するコメントも多数見られた。
5回表の3失点が決勝点となり、「4.1回6失点・被安打6・四球2」で敗戦投手となった赤星。試合後の報道によると、桑田コーチは「走者を出しながら粘ったところもありましたので、そこは評価しています。痛い1敗になりましたが、抑えた打席もあるので、そこは自身をもって次につなげていってもらいたい」と赤星のことは特に責めなかったというが、4回裏開始前に何を話したのかは明かしていない。
文 / 柴田雅人