問題となっているのは、巨人の先発投手・赤星優志へのコメント。この日の赤星は2回裏に糸井嘉男に3号ソロを浴び先制を許すも、これ以降は無失点を続け「6.2回92球1失点・被安打4・四球2」とクオリティ・スタート(QS/6回以上を投げ自責点3以下)をクリア。打線が4回表に3点を取りそのまま試合が終了し今季2勝目をマークした。
糸井に一発を許した以外は、終始阪神打線を手玉にとった形。ただ、その赤星について矢野監督は試合後に「めちゃくちゃいいコースに決まっているかというと、そんな感じには見えなかった」とコメント。制球がそれほど安定しているようには見えなかったという見解を示した。
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この矢野監督のコメントを受け、ネット上には「赤星に対する負け惜しみにしか聞こえない」、「リスペクトの欠片も無くて不快、『いい投球をされました。対策考えて次はリベンジします』とかもっと他に言い方あっただろ」、「ホームラン1本でしか点取れなかったのに、コントロールはそれほどだったって言い草はみっともない」と批判が寄せられた。
同時に、「去年無失点の高橋にそんなよく見えなかったって言ったのを思い出すな」、「去年は高橋、今年は赤星を大したことなかった呼ばわりか、捨て台詞吐くのもいい加減にしろよ」と、巨人・高橋優貴への過去の発言を引き合いに出した呆れ声も多数見られた。
「矢野監督は昨年7月11日・巨人戦で『7回81球無失点・被安打1』と好投した高橋に対し、試合後に『向こうがすごく良かったというふうには見えない』とコメント。ネット上のファンの間では『負け犬の遠吠えでしかない』など批判が噴出しています。今回の赤星へのコメントを聞き、昨年物議を醸した高橋への“負け惜しみ”を思い返したというファンも少なからずいたようです。なお、この日の赤星はストライクが55球(スイング、空振り、ファール含む)、ボールが37球でストライク率は約60%。一般的に理想とされている65%には届いていませんが、与四球数からも分かる通りそこまで大きく制球が乱れていたというわけでもありません」(野球ライター)
17日の敗戦で、赤星に対しては今季2戦2敗となった阪神。その力量を矢野監督が認めず対策を怠るようなら、今後のシーズンでさらに白星を献上する可能性もゼロではなさそうだ。
文 / 柴田雅人