この日のオコエは1回表無死一塁の第1打席では送りバントに失敗して投飛に倒れたが、3回表二死一塁の第2打席は左安でつなぎ後続・茂木栄五郎の先制タイムリーをお膳立て。さらに、「1-0」の5回表無死二塁で迎えた第3打席では追加点となるタイムリー二塁打を放った。
7回表無死の第4打席は三ゴロ、8回表2死の第5打席は四球とその後はヒットを打てなかったオコエだが、「4打数2安打・1打点・1盗塁」と初回のバントミスを取り返す成績をマーク。試合前時点で「.462」だった打率も「.467」とさらに上昇した。
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オコエの活躍を受け、ネット上には「凄いなオコエ、またマルチヒット打ったのか」、「最初のバントミスがあんまり気にならないくらいの活躍だったな」、「故障復帰からここまでずっと打っててヤバい」と驚く声が寄せられた。
一方、「そろそろ一軍に上げてやらないと腐りそうで怖いな」、「好調続いてること自体は嬉しいんだけど、この間一軍から声かかってないからモチベーションが心配」、「一軍の外野は埋まってるけど、ここまで調子いいなら代打・代走要員で昇格させるとかしないとかわいそうな感じもある」と心配するコメントも多数見られた。
「今季のオコエは昨年11月に左膝を手術した影響で開幕一軍は逃しましたが、4月19日の二軍・ヤクルト戦で実戦復帰を果たすと、同日から5月30日まで14試合に出場し4割後半のハイアベレージをマーク。ただ、一軍は現在外野3枠が島内宏明(.284・3本・22打点)、辰己涼介(.285・3本・10打点)、西川遥輝(.246・6本・25打点)と結果を残している選手で埋まっていることもあってかここまで昇格はできていません。好アピールを見せるも一軍から声がかからないという状況が1カ月以上続いているわけですが、これ以上二軍暮らしが長引くと、オコエがモチベーションと共に一気に数字を落とすのではないかと心配しているファンも少なからずいるようです」(野球ライター)
気持ちにムラのある選手であることが以前から知られているオコエ。一軍に上げるならバットが勢いづいている今が適切なタイミングであるようにも思われるが、石井一久監督ら一軍首脳陣はオコエの処遇をどのように考えているのだろうか。
文 / 柴田雅人