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鈴木誠也の左手故障、実は重症だった? 他日本人選手にも悪影響か、予想外の離脱長期化を現地メディアが不安視

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鈴木誠也(写真は広島時代)

 鈴木誠也の復帰戦となるはずだったが…。「米FA市場のライバル」が活躍しているだけに、ちょっと心配だ。

 「何人かのカブスのチームスタッフ、デビッド・ロス監督らが質問に答えてくれましたが、聞く人によって、内容が少し異なるんですよ」

 現地入りしていた米国人ライターがそう言う。

 >>カブス・鈴木、悪名高い審判に目をつけられた? 現地ファンも同情した2度の誤審とは<< 

 6月10日(現地時間、以下同)から、ニューヨーク・ヤンキース対シカゴ・カブスのインターリーグ戦(交流戦)が始まった。通常よりもやや多めの取材陣が集まった理由は「鈴木の復帰」に尽きる。

 「5月26日に左手薬指を痛め、翌27日から負傷者リスト入りしていました。でもその間、チームにも帯同し、試合前の練習にも一部参加していたんです」(前出・同)

 当初、復帰は6月6日と目されていた。その時点で復帰が見送られると、ロス監督は「大事を取って」と説明していた。

 2度目の復帰見送りとなったヤンキース戦後、ロス監督はこうコメントした。

 「タイムテーブルは設けていない」

 これに対し、米メディアが「では、いつになるのか?」と聞き直す。

 「彼(鈴木)は試合に出たがっているが、(回復具合は)現状維持だ」鈴木の状態はあまり良くないようだ。

 また、打撃担当のグレッグ・ブラウンコーチや他の球団スタッフは「医師が止めたらしい」と答えたという。「複数の医師に診断させてきた」との球団発表もあるが、ロス監督は「ニューヨークの医師は85%から90%は治っていると言うんだが」とも伝えていた。

 一般論として、プロ野球選手は「無理をするのも仕事のうち」と捉えている。90%まで回復したのなら、鈴木は試合に出たはずだ。まして、カブスは鈴木以外に目立った補強をしていない。

 「球団はベースに滑り込んだ時に左手薬指を痛めたと説明していましたが、捻挫ではないのでは? 『骨は折れていない、靱帯も痛めた』と発表されましたが、90%治ったのは捻挫による内出血の方だけだと思われます」(前出・米国人ライター)

 試合前、鈴木は左手薬指と中指をテーピングで固定していた。ランニング中は笑顔も見られ、左手以外は問題なさそうだったが…。

 「復帰は6月下旬になりそう。復帰してすぐにバットで貢献しなければ」(現地関係者)

 昨今、米国のメディアやファンにはこんな指摘もされているそうだ。

 「昨年オフの米FA市場では、外野手の目玉選手はスターリング・マルテか、鈴木と言われていました。マルテは労使協定で交渉が長引くのを嫌い、早々にメッツと『4年総額7800万ドル』で契約しました。好打堅守の外野手は鈴木だけとなり、相場が一気に上がってしまいました」(前出・同)

 鈴木の契約は、「5年総額8500万ドル」(約100億円)。高額契約者は結果を求められる。

 米FA市場のライバルは好成績を収めている。侍ジャパンの前4番・筒香嘉智(ピッツバーグ・パイレーツ)も打撃不振に苦しんでおり、鈴木の復帰がさらに遅れることになれば、日本人選手の評価を下方修正しなければならないとの声も出ているそうだ。(スポーツライター・飯山満)

※メジャーリーガーなどのカタカナ表記は「大リーグ選手名鑑2022」(廣済堂出版)参考にしました。

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