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広島・鈴木、菅野に続きメジャー断念の危機? 交渉・開幕遅延で新たに浮上し始めた大問題とは

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鈴木誠也

 広島東洋カープ・鈴木誠也外野手は、本当に大丈夫か?

 新・労使協定を巡るメジャーリーグ機構と同選手会の話し合いは“第2章”に突入した。両者が合意できないため、メジャーリーグ30球団が全ての業務を停止するロックアウト状態にある。選手会が折れて“歩み寄る姿勢”も見せてきたが、いまだ進展ナシ。この行き詰まった状況を解決するため、オーナー側は連邦調停局に仲裁の要請をした。

 >>広島・鈴木「ムカついてました」カープへの感謝投稿に怒りコメントも?「もっと練習しろ!」ヤジ標的の過去に恨みか<<

 「連邦調停局が仲裁に乗り出すには、選手会もそれに合意しなければなりません。選手会はその件について返事を保留したままです」(米国人ライター/現地時間2月8日)

 連邦調停局なる“第三者”が介入してきた前例もあるそうだ。ストライキ期間が232日間にも及んだ1994年だ。

 前出の米国人ライターがこう続ける。

 「スプリングトレーニング(春季キャンプ)はもちろん、ペナントレースの日程も変更しなければならないかも」

 こうした解決の糸口が見つからない状況を受けて、こんな懸念も聞かれるようになった。「開幕戦を予定通りに行おうとしたら、鈴木との交渉にだけ時間を掛けるわけにはいきません。鈴木側はまだ聞きたいことがたくさんあるようだが、もう時間がない」と――。

 鈴木は優勝争いのできるチーム、また、試合出場をある程度保証してくれること、生活環境などを条件に挙げていた。

 しかし、所属球団が決まっていない選手は鈴木だけではない。他選手との交渉によって、鈴木に提示できる条件もビミョ~に変わってくる。

 「年明け前、鈴木は条件交渉で折れない旨を口にしていました。新・労使協定の影響で交渉の遅延は分かっていました。でも、『ここまでヒドイとは?』というのが、鈴木サイドのホンネでは」(広島メディア)

 求めている条件が全て通らない可能性の方が高いだけに、米球界挑戦の目的を優先するならば、妥協しなければならないことも出てきそうだ。

 「メジャーリーグでは複数のポジションを守れる選手が好まれます。鈴木に熱いラブコールを送り続けてきたレッドソックスでさえ、『三塁が守れるのかどうか、見ておく』と言っています。契約後のメディカルチェックもありますし、契約してすぐにチーム合流とはならないでしょう」(前出・米国人ライター)

 新・労使協定の話し合いの遅延は、鈴木の契約交渉だけではなく、メジャーデビューも遅らせているわけだ。

 「鈴木は一人で練習を続けています。実戦での打撃練習ができないのが気掛かりです」(プロ野球解説者)

 高額年俸での契約は必至。当然、米国ファンも厳しい目を向けてくるだろう。鈴木は新・労使協定の話し合いがどう進んでいくのか、見直す必要も出てきた。「第2の菅野」なんてことにならなければいいのだが…。(スポーツライター・飯山満)

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