北山はこの日、「6-4」と日本ハム2点リードの9回裏に登板。しかし、先頭・宮本丈に死球を与えると、続く塩見泰隆には三塁線を破る二塁打を浴び無死二、三塁といきなり大ピンチを招いた。
打たれればサヨナラ負けとなる本塁打だけは絶対に回避したい北山だったが、ここで打席に迎えた山崎晃大朗に3球目のフォークを強振されると、打球は右翼席に飛び込む逆転サヨナラ3ランに。「0.0回3失点・被安打2・死球1」と、1死もとれないままチームの敗戦を招く結果となった。
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北山のサヨナラ被弾を受け、ネット上には「北山のせいでまさかの逆転サヨナラ負け…」、「9回表に2点とって今日は勝ったなと思ったのに」、「昨日村上(宗隆)にサヨナラ弾打たれてるのに今日もかよ」と落胆の声が挙がった。
同時に、「宮本への死球を内心引きずったのでは」、「初っ端の死球で動揺した感もあったな」、「死球判定に納得いかずにメンタル乱したのか?」と、宮本への死球が投球に影響を与えたのではと指摘するコメントも多数見られた。
「北山が宮本に与えた死球は2球目に投じたストレートが抜け宮本の右肘に当たったというものでしたが、この球はリプレー映像では当たったかどうかはっきりとは分からず。ただ、捕手・宇佐見真吾は審判に特に抗議しなかったことから、ごくわずかに右肘に当たっていたものと思われます。しかし、北山は当たってはいないと思ったのか、死球宣告直後に『えっ?』というような表情を浮かべながら首を1度かしげました。このこともあり、死球判定によって生じた不満や動揺がその後の投球に悪影響を及ぼしたのではとみているファンは少なからずいるようです。なお、北山は前日24日のヤクルト戦でも村上にサヨナラ2ランを被弾していますが、交流戦に入る前までは『15登板・3勝1敗1ホールド5セーブ・防御率1.59』と非常に安定した投球を見せていました」(野球ライター)
1978年の星野仙一さん(中日)以来、44年ぶりに2日連続でサヨナラ弾を浴びた投手となった北山。異例の記録のきっかけとなった死球を本人はどう捉えていたのだろうか。
文 / 柴田雅人