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中日・立浪監督、高橋遊撃起用に「ほぼ未経験なのに」驚きの中期待の声も 交流戦での大浮上に繋がる可能性も?

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立浪和義監督

  24日・西武戦からセ・パ交流戦に突入する中日。同日に報じられた立浪和義監督のコメントがネット上で物議を醸している。

 報道によると、立浪監督は23日に応じた取材の中で、新型コロナ感染から24日に一軍復帰予定のプロ3年目・20歳の石川昂弥を三塁スタメンで使っていくことを明言。同時に、現在三塁を守るプロ11年目・28歳の高橋周平については「スローイングもいいし、捕ってから早いのも含めて。周平を遊撃でやってみようかなと思っています」と遊撃で起用する方針を明かしたという。

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 立浪監督のコメントを受け、ネット上には「周平遊撃で使うって本気なのか?」、「今季を含めてもほぼ未経験レベルなのに大丈夫なのか」、「こないだの広島戦みたいな痛い守備ミスが続出するのでは」と高橋の遊撃起用を不安視する声が相次いだ。

 高橋は三塁手としてはプロ1年目の2012年から昨季にかけ通算660試合に出場し、ベストナインを1回(2019)、ゴールデングラブ賞を2回(2019,2020)獲得した実績を持っている。一方、遊撃は通算16試合出場とほとんど守った経験がなく、2014年以来8年ぶりに就いた21日・広島戦では失点につながる後逸を犯している。このこともあり、高橋の遊撃起用は守備面のリスクが高すぎるのではないかと懸念しているファンは少なくないようだ。

 だが、ネット上のファンが全員不安視しているわけではなく、逆に高橋の遊撃コンバートを支持しているファンもいる。こうしたファンの間では「交流戦を見据えた策としてはアリだと思う」、「これぐらい攻撃的にいかないとパ球団は倒せないだろうしな」、「他の遊撃手とは打力が違うから、ハマってくれたらかなりのリターンが見込めそう」と、交流戦を戦う上では効果的な策ではないかと期待する声が寄せられている。

 「24日から始まる交流戦ではセ・パ各6球団がそれぞれ別リーグの球団と戦いますが、今季のパ・リーグ勢は22日終了時点で6球団中5球団が防御率2点台(セは6球団中3球団)と投手力の高いチームが多く、個人でも防御率1点台の投手が5名(セは2名)も存在しています。そのため、セ・リーグ勢にとって普段のリーグ戦以上に打力が重要となりますが、このことを踏まえて高橋遊撃起用は守備面でのデメリット以上に、打撃面でのメリットの方が大きくなるのではと期待しているファンは少なくないようです。高橋は22日終了時点で打率は『.246』と今ひとつであるものの、現在一軍に帯同している他の遊撃手(三ツ俣大樹、根尾昂)とは違い、過去に3割(.305/2020)をクリアした経験を持つなど打力には確かなものがありますので、遊撃起用がハマれば打線の迫力がアップすることは濃厚といえます。また、パ・リーグ勢は“投高”のあおりを受けてか、6球団中5球団がチーム打率『.230』台以下(セは6球団中2球団)と打線が湿っていますので、高橋が多少拙い守備を見せたとしても失点までには至らない可能性も十分考えられるでしょう」(野球ライター)

 22日終了時点で、Aクラス圏内となる3位広島までは5ゲーム差の4位中日。セ・リーグ側が長年苦しんでいる(過去16年で14回負け越し)交流戦は逆に“一人勝ち”で一気にゲーム差を詰めるチャンスでもあるが、その交流戦に向け立浪監督が打ち出した高橋遊撃起用は果たしてどのような結果をもたらすのだろうか。

文 / 柴田雅人

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