そもそも『I LOVE みんなのどうぶつ園』が内容刷新に踏み切ったのは、どういった理由なのだろうか。ちなみにリニューアル前の3月12日分の世帯視聴率は9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)、個人5.5%だった。
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対して、例えば『志村どうぶつ園』の2019年6月29日は13.2%、同19年11月23日オンエアは、世帯10.2%。2時間スペシャルだった2019年12月14日は世帯14.0%だった。
つまり、世帯視聴率では『志村どうぶつ園』時代より最大5%下落し、「ひとケタ」になっているものの、それでも安定していたわけだ。
だが最近は、牙も鋭く気性も荒い野生猫・スナネコをペットのように撫で回すシーンが放映され、それらを飼育している動物園から「ペットには不向き」と誤解を与える恐れがあると警告されるなど、動物との向き合い方に批判が集まっていた。
リニューアル後、一般人の飼育者にスポットを当てたのは、そうした批判を抑えるためだったのだろうか。だが、『嗚呼!!みんなの動物園』の初回でも皮肉なことに、肩にインコを乗せて散歩する男性の映像が映ると、「カラスに襲われたらどうするのか」など安全面で疑問の声が上がっていた。つまり、誰が世話したとしても、そうした不安は拭えないのではないだろうか。
さらに、サンシャイン池崎が熱心に活動していた保護猫の密着も、リニューアル後は現段階では見られなくなってしまった。かつてのファンは「完全にリニューアル失敗 わたしの好きだった企画が全て終わってしまった」「志村どうぶつ園とみんなのどうぶつ園の良さをなくしたバラエティ番組になっちゃった 相葉くんが出てる限り見るけどこのままじゃしんどい」「全然違う番組」など痛切な想いを訴えている。
リニューアル初回の9日は世帯8.4%、個人5.3%、翌16日は7.6%、個人4.6%とさらに減少してしまった。志村けんさんの遺志は、これからも受け継いでもらいたいところだが…。