男は昨年10月、名古屋から米原に走行中だったJR東海道線の車内で、66歳の男性に対し、顔を殴るなどして鼻の骨を折る怪我を負わせる。さらに稲沢駅に停止した際にも暴行を加え、逃走していた。
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容疑者が激怒した理由は何だったのか。警察によると、男は電車内で鼻を出した状態でマスクをしており、電車の中で咳き込んだところを、被害者の男性が注意をしたとのこと。男はそれに逆上し、暴行に及んだ。取り調べに対し、男は「私がやったことに間違いありません」と容疑を認めている。
マスクの着用を巡る事件では、2020年5月、兵庫県神戸市で、65歳の男性がマスクを着用していなかった25歳の男に注意をすると逆ギレされ、首を絞めて地面に打ち付けるなどの暴行を受け、下半身不随となる重傷を負う事案が発生している。このほかにも、各地でマスクの着用を巡って、さまざまな事件が発生している状況だ。
またも発生したマスクを起因とする事件に、「現在の社会では正しくマスクをすることが一般的で、公共交通機関では着用が呼びかけられている。こういう社会でマスクをしないのは、常識がないし、公共交通機関を利用するべきではない」「マナーもモラルもない。鼻マスクじゃ、なんの意味もない」という声が上がる。
一方で、「マスクはあくまでお願いベース。していなかったとしても他人がどうこう注意をするべきではない」「暴力は良くないけれど、注意する場合は身の危険も認識しなければいけない」という指摘も上がり、賛否両論となっている。