北海道内の児童養護施設に入所中の人や、ファイターズが北海道に誕生した2004年生まれの高校3年生(2022年度)のほか、「将来の夢」をテーマにした作文を公募し応募のあった人を対象とする。募集要項や作文の公募については「概要が決まり次第お知らせいたします」としている。
「大海シート」は、伊藤が生まれ育った北海道でプロ野球選手としてプレーできることへの感謝と、北海道の子どもたちがファイターズの試合を通じて夢にチャレンジしたいという気持ちを抱くことを願い、またその思いを後押しすることを目的に、伊藤自らの発案で各試合に4名を札幌ドームに招待する社会貢献活動だ。
今回の「大海シート」設立に際して、伊藤は「様々な理由でサポートを必要とする子どもたちや、大海原へ出るように将来の大きな夢に向かってチャレンジする方たちに、野球というスポーツが夢や希望を持つきっかけになり、プロのプレーがもたらす感動や興奮がこの先の成長、自立につながってくれたらと思い、試合招待を企画しました。大海シートに座って応援してくれる皆さんの声援を力に変えて、2022年シーズンも全力でプレーしていきます」とコメント。
伊藤は駒澤大附属苫小牧高校から、駒澤大に進学するも中退。苫小牧駒澤大(現・北洋大)に入学し、2020年のドラフト会議で、地元の日本ハムが1位指名し入団。ルーキーイヤーとなった昨年は、開幕ローテーション入りするなどチームからもファンからも大きな期待を背に活躍。東京オリンピック野球日本代表にも、巨人の菅野智之が辞退すると選出され、日本の金メダル獲得に大きく貢献する気迫のピッチングを披露した。シーズンに戻ると、前半戦より苦労したものの、10勝9敗と二桁勝利を挙げて、近い将来のエース候補と目される存在となっている。
(どら増田 / 写真・及川恒平)