問題となっているのは、小結・隆の勝対平幕・明生の取組終了直後に飛び出た発言。この一番では、明生が立ち合い直後に左に変化しながら左上手を取り、当たりをすかされて体勢を崩した隆の勝をそのまま地面に投げ倒していた。
取組終了後、舞の海氏は格下相手に完敗した隆の勝に対し「負け方がですね、レベルが低いと思います」と苦言。さらに、「当たっていなされたり、かわされたりしたときにサッと足を出して残す。そのために稽古をしてるわけですから。ただ強く当たるということしか考えてないんじゃないですかね」と、普段の稽古から相手の変化を全く想定していないのではと酷評した。
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舞の海氏の発言を受け、ネット上には「確かに隆の勝は変化食らってから地面に落ちるまでほとんど足動いてないな」、「あんなにあっさり変化に屈するようでは先が思いやられるな」と同調の声が寄せられた。一方、「隆の勝の負け方が良くなかったのは否定できないけど、強く当たることしか考えてないっていうのは決めつけ過ぎで不快」、「他にもっと言い方あっただろ、正代ボロカスに言って叩かれた先場所を忘れたのか?」といった苦言も多数みられた。
「舞の海氏はふがいない相撲で敗れた力士に対する辛らつなコメントが度々物議を醸している解説者。先場所も5日目に2敗目を喫した大関・正代に『若干立ち遅れはあります。ただ、立ち遅れてもなんとかするのが大関ですよね』、『正代がふがいないと、御嶽海の大関とりの基準がどんどん厳しくなっていく」と言い放ち、ネット上で『正代・御嶽海の双方に対して失礼極まりない』と批判を浴びています。今回の隆の勝への苦言に対しても、先場所と同様に『上から目線すぎる』、『決めつけが酷い』と憤ったファンは少なくないようです」(相撲ライター)
指摘した内容自体はある程度、賛同の声を集めている舞の海氏。ただ、言い方のせいで思わぬ批判を集めてしまったようだ。
文 / 柴田雅人