報道によると、原監督はこの日応じた取材の中で今季の正捕手争いに言及。「キャッチャーは横一線でやってもらいますよ。大城も成績そのものはそれほどのものではなかった。(競争に)高いレベルを置かないと。そこだけは妥協できない」と、横一線でポジションを争わせることを明言したという。
巨人はプロ5年目・28歳の大城卓三が昨季正捕手を務め、「125試合・.231・11本・37打点」をマーク。ただ、原監督は大城の成績がレギュラーとして求める水準に達していないと判断し、今季は小林誠司、岸田行倫ら2番手以下の捕手を含めてフラットに正捕手の人選を進める意向のようだ。
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この原監督の発言を受け、ネット上には「順当なら今季も大城がレギュラーと思ってたけど、横一線のスタートで競争を煽るのはそれはそれでアリ」、「3割打ってるならともかく、2割前半しか打ってないのに大城の立場は安泰ってなっても困それでるしな」と納得の声が挙がった。一方、「去年の大城は本塁打キャリアハイだったのにも不満なのか」、「昨季の大城はセ捕手本塁打王だぞ? そのことを過小評価してないか?」といった疑問のコメントも多数見られた。
「昨季の大城は打率こそ2割台前半でしたが、本塁打数ではキャリアハイとなる11本をマーク。この数字は規定試合数(72試合)をクリアしたセ・リーグ捕手陣の中では、中日・木下拓哉と並びトップの数字でした。現状セでは最も一発が期待できる捕手であるという面もあり、『成績はそれほどではなかった』という原監督の評価に首をかしげているファンも少なからずいるようです」(野球ライター)
なお、昨季の巨人は全143試合中、85試合で捕手を8番で先発起用している。そのため、一部からは「後ろが打力に乏しい投手と考えると、繋ぎの打撃よりは一発を重視するべきではないのか」という指摘も寄せられている。
文 / 柴田雅人