報道によると原監督は同日の練習中、宮本和知球団社長付アドバイザーと共に観衆に向けてサプライズでトークショーを行った。その中で、今季の開幕投手について「先日、桑田投手コーチが私のところに来て『2月下旬ぐらいに伝えたい。それまでじっくり温めたい』ということで、私もまだ知りません」と、桑田真澄一軍投手チーフコーチに人選を一任していることを明かしたという。
巨人は昨年まで菅野智之が4年連続で開幕投手を務めているが、原監督は就任初年度の2019年シーズンから昨年までは自身が人選をし、2019年は2018年11月、2020年は2019年シーズン中、2021年は同年2月末にそれぞれ菅野に通達。自身ではなく投手コーチに人選を一任するのは今回が初となる。
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この原監督のコメントを受け、ネット上には「去年までとは違って今年は桑田が開幕投手選ぶのか」、「『じっくり温めたい』って言うってことは、桑田の中では大本命・菅野以外に目をつけてる投手がいるってことか?」と驚きの声が寄せられた。一方、「去年中4ローテとか投手運用でぶっ叩かれたことが影響してるのでは」、「昨季の苦境を経て、投手のことは投手コーチに全部任せるのがいいって考えになったのかもしれんな」と昨季の影響があるのではと背景を推測するコメントも多数みられた。
「昨季の原監督は9月に入ってから、先発陣を中4、5日で回す投手運用を実行。ヤクルト、阪神と三つどもえの優勝争いを制するための一手でしたが、チームが同月からシーズン終了まで『10勝25敗8分』と大失速したこともあり、ネット上から『原の強行ローテ採用がチームを崩壊させた』などと猛批判を浴びました。そのため、原監督は昨季の二の舞を避けるために、今季は開幕投手の人選をはじめとした投手運用を桑田コーチに一任する方針に至ったのではとみているファンも少なからずいるようです」(野球ライター)
今オフ投手チーフコーチ補佐から昇格したばかりの桑田コーチに早くも大きな信頼を置いている様子の原監督。一部からは「桑田の手腕次第では、阿部(慎之助一軍作戦兼ディフェンスチーフコーチ)が有力視されてる次期監督争いにも影響を及ぼすのでは」という声も挙がっている。
文 / 柴田雅人