アメリカ・アイオワ州で、29歳の男が30歳の友人男性Aの料理に勝手にマヨネーズをかけてけんかが勃発し、最終的に男がAを殺害した事件の裁判が行われたと海外ニュースサイト『Daily Mail Online』と『The Independent』などが2月4日までに報じた。
>>飲酒を非難され怒った男、車のウォッシャー液を飲み物に混ぜ続けて同居女性を殺害<<
報道によると2020年12月、男はAと別の友人男性B(年齢不明)とともに、3人で同州のバーで食事していたという。食事中、男はAの料理に勝手にマヨネーズをかけた。料理が何であったのかは不明である。Aは勝手にマヨネーズをかけられ激怒し、男を殴った。その後、男とAはしばし口論を続けたが、男とBはバーを出て、男の運転で車で10分ほどの場所にあるカフェに移動したそうだ。男が飲酒運転をしていたかどうかは不明である。
男の怒りは収まらず、カフェに移動中の車の中で、車の中からAの異母兄弟の男性Cに2回電話。「Aを殺して家を燃やしてやる」などと言って脅したそうだ。
ただならぬ事態だと察したCは、心配してカフェに車で向かった。Cはカフェに車を止め、Bを車内に招き入れて話をしたそうだ。CはBに、男が危険なほど怒っているなどと警告したという。
CとBが話をしている時に、Aもカフェに到着。Aがカフェに招かれていたのか自ら来たのかは不明だ。Aはカフェに到着すると、CとBが車内で話をしているのを見つけ、Bを車の中から引きずり出した。Aはバーで起こった出来事への不満をBにもぶつけようとしており、Bと話をするためにBをCの車の中から出したそうだ。
これがきっかけでA、Bの間でけんかが起こった。けんかの中で暴力があったのか、情報はない。けんかは収まったが、カフェの中にいた男が外に出てきて、自分の車に乗り込んだ。この時、Aは自分の車の中にいた。男はAが乗っている車目掛けて自分の車を走らせ、激突させたそうだ。
最初の激突ではAは無事で、叫び声を上げるなどしていたが、その後、男は再び車を発進させ、Aはこの攻撃によって死亡した。『Daily Mail Online』は、2度目の攻撃ではAは歩道におり、男の車がAの上に乗り上げたと伝えているため、男が再び発車させた時、Aは車の外に出ていたと思われる。
BとCが事件を全て目撃したのかは不明だが、少なくとも男がAの車に自分の車を衝突させた時には、BとCは現場にいたとみられている。なお、Aの車種は不明だが、男の車は荷台のついたトラックのようなものだった。
男はAを殺害するとすぐにその場から逃げたが、その日のうちに警察によって逮捕された。男は現場から逃走した際、Cに電話をして殺害を認めたが、男は逮捕後、無罪を主張したという。
しかしながら2021年12月10日、男には殺人罪で有罪が言い渡され、2022年1月31日に行われた裁判で男には終身刑が言い渡された。なお、男が飲酒運転の罪に問われたという情報はない。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「たかがマヨネーズで殺人が起こることが怖い」「確かに勝手にマヨネーズをかけられるのは嫌で怒りが爆発する気持ちは分かる」「原因はマヨネーズではなくもっと深いところにあってマヨネーズはきっかけにすぎない」「男、A、B、Cそれぞれに何かしらの確執が元からありそう」などの声が挙がっていた。
マヨネーズをかけた、かけないの口論はどこでもありそうな単純なもめごとに感じられるが、殺人事件が起きてしまった今、たかがマヨネーズと侮ってはならないだろう。
記事内の引用について
「Man ran over a friend three times in his truck killing him after a brawl broke out over MAYONNAISE」(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-10476485/Man-ran-friend-three-times-truck-killing-brawl-broke-MAYONNAISE.html
「Man kills friend after fight over mayonnaise by repeatedly running him over with truck」(The Independent)より
https://www.independent.co.uk/news/world/americas/kristofer-erlbacher-jail-sentence-murder-b2007729.html