イギリス・ランカシャー州で、現在20歳の女が、家族へのクリスマスプレンゼント資金を調達するために、偽装誘拐を企て元恋人の男性に2000ポンド(約31万円)を要求したと海外ニュースサイト『Mirror』と『The Daily Star』などが2月1日までに報じた。
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報道によると、2020年10月、女(当時の年齢は18歳以下とみられる)は座った状態で自分を縄で縛り、口に猿ぐつわをつけ、銃を突きつけられている写真を撮ったという。女は写真を撮ると誘拐犯を名乗り、写真を添付して男性に「彼女を無事に返してほしいなら、身代金として2000ポンドを用意しろ」というメッセージを送った。男性はメッセージを受け取ったのち警察に通報し、警察が捜査を開始。女を容疑者として挙げ、取り調べたところ犯行を認めたため女を逮捕した。なお、男性に送った写真の詳細は不明だが、男性は女の犯行とは疑わず、本当に誘拐されたと思い警察に相談したとみられている。
2022年1月、女の裁判が行われ、女には脅迫や詐欺の容疑で34週間の少年犯罪者施設行きと156ポンド(約2万4000円)の罰金刑が言い渡されたという。女は犯行当時18歳以下だったため、刑務所ではなく少年犯罪者施設行きになったとみられる。
裁判では女の犯行動機についても明らかにされたが、警察によると女は動機について「家族のクリスマスプレゼントを買うための資金が欲しかった」と話したという。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「動機が単純すぎる」「元カレなら支払ってくれると思ったのだろうか。元カレを利用しようとした考え方が嫌だ」「家族に金欠でクリスマスプレゼントが買えないと言えばよかったのに」「家族のクリスマスプレゼントに2000ユーロも必要だろうか。他に動機がありそう」などの声が挙がっていた。
『The Daily Star』によると、男性が2000ポンドを本当に用意したのか、また用意してお金が女の手元に渡ったとして、計画が発覚することなくお金を使えたのかは伏せられているそうだが、金銭のやりとりの有無にかかわらず、元カレを操ろうとした女の罪は重いといえよう。
記事内の引用について
「Woman staged her own kidnapping in failed £2,000 ransom bid to con ex-boyfriend」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/woman-staged-kidnapping-failed-2000-26107069
「Woman faked own 'kidnapping' so ex would give her £2k for Christmas presents」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/woman-staged-kidnapping-ex-would-26106757