>>ヤクルト・村上が柳に「ちょこまかするのやめて」 タイトル表彰式での堂々クレームに驚きの声、来季への撒き餌説も浮上<<
今回の動画で宮本氏は今季セ・リーグ優勝・日本一を果たしたヤクルトの戦いぶりや、ヤクルトコーチ時代(2018-2019)の思い出をテーマにトーク。その中で、コーチ時代は特に村上を厳しく指導したという話を明かした。
村上は熊本・九州学院高校時代に通算52本塁打をマークした長打力を買われ、2017年ドラフト1位でヤクルトに入団。宮本氏は「日本の4番にせなあかんと思ってた。素材的に」と、村上には将来的に侍ジャパンの4番を張れる素質があると高く評価し、同年オフのコーチ就任直後から徹底指導をスタートさせたという。
宮本氏はプレー面の具体的な指導内容は触れなかったが、「正直、『どこでいちゃもんつけたろ』みたいなところはあった」とかなり細かい部分まで指導を行ったことを示唆。また、「ボタン外れてたら『ボタン!』とか、髪の毛ちょっとやって(いじって)きたら『お前なんやそれ』って(注意した)」と素行面にも目を光らせていたという。
時には村上から「なんでケリーさん(3学年上の先輩・太田賢吾の愛称)には言わないんですか」、「僕は嫌われてると思ってました」と反発も受けたというが、「俺は好きも嫌いもない」、「他のやつは許してもお前は許さんぞ」と態度を変えることはなかったという宮本氏。「(だから村上は)間違いなく俺のこと嫌いだと思うよ」と、本人からは今でも恨まれているのではないかと当時を振り返った。
宮本氏の発言を受け、ネット上には「今年五輪で金獲った村上の才能をプロ入り当初から見抜いて指導してたのは初耳」、「村上が2019年にブレーク(.231・36本・96打点)した裏には身なりの徹底もあったのか」、「宮本さんの期待の裏返しとはいえ、何かにつけて怒られてたらそりゃ村上も言いたくなるよね」と驚きの声が寄せられている。
一方、「コーチ時代と比べて、解説者の今は村上へのコメントの内容が全然違うな」、「昔は村上に対して鬼軍曹だったんだな、今は結構称賛のコメントが多いイメージだけど」、「解説者として村上に甘口なのは、もしかしてコーチ時代の負い目があったりして…」と現在の宮本氏の態度と比較するコメントも多数挙がった。
コーチ時代は村上に厳しい態度をとっていたと明かした宮本氏だが、2019年オフの退任以降は一転して称賛するコメントが目立っている。今年も「今大会の村上のプレーは“陰のMVP”に値する」(8月の東京五輪後)、「村上は打てなくてもションボリせず、悔しそうな顔で闘争心があふれ出ます。打っているときでも、調子に乗ってヘラヘラしません。勝負の世界で大事な『軸』を持ち、そして“ブレ”がありません」(10月のヤクルトリーグ優勝後)といった村上への称賛コメントは複数伝えられているが、現在と過去の態度の差に驚いたファンも少なくなかったようだ。
村上は宮本氏のコーチ最終年となった2019年に新人王に輝くと、翌年以降も最高出塁率(2020)、最多本塁打(2021)、リーグMVP(2021)とタイトルを複数獲得している。このブレークに宮本氏のスパルタ指導がどこまで影響を及ぼしたのか、村上本人が当時の日々をどのように考えているのは不明だが、一部からは「村上も当時は憎んでたかもだけど、大成した今では感謝してるでしょ」という声も挙がっている。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
上田剛史氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCY-tBYSCEQDxNg4nP2oP8YQ