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阪神・藤浪、球団からはもう見限られた?「自分のエゴで、先発をやりたい」返り咲き宣言の裏で吹く逆風とは

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藤浪晋太郎

 阪神・藤浪晋太郎投手の契約更改は、“ワケあり”かもしれない。

 12月8日、藤浪は1100万円減の4900万円でサインした。これで6年連続の年俸ダウンだ。入団2年目の2014年が4500万円だったので、相当なショックを受けたはず。「20歳の頃に貰っていた給料とほぼ同じかよ?」と、“切ない気持ち”にもなったのではないだろうか。

 >>阪神・藤浪は「もう無理」金村氏の辛らつコメントに怒りの声 不振脱却はもはや絶望的?「先発固定なら芽はある」反論も<<

 恒例の更改後の会見では来季への巻き返しも語っていたが、ここで意味シンなコメントが出た。復活のステージは「先発なのか、リリーフなのか」と聞かれ、

 「完全な自分のエゴで、先発をやりたいというのもありますし、そのエゴを通せない程度の実力なら、中継ぎでも大した成績を残せないと思っているので、自分のエゴを貫いてやります」

 と答えたのだ。

 一部では、守護神・スアレスの退団に伴い、リリーバー専念論も伝えられた。

 「先発候補が多いので、リリーバーに専念した方が出場機会も増えます。スタミナもあり、連投、イニング跨ぎも可能なはず」

 藤浪の潜在能力を高く評価する声は多く聞かれた。本人も先発候補が“飽和状態”であり、スアレスのいなくなったリリーフ組の方が出場機会も増えることは分かっているはずだが…。

 この藤浪発言に重なってくるのが、“守護神ロス”を補う新外国人投手の情報だ。

 一人はドジャース3Aでプレーしていた右腕、アーロン・ウィルカーソン投手だ。コントロール重視の技巧派、先発タイプと紹介されており、残留が決定したガンケル、アルカンタラと先発枠を争う。そして、もう一人が新・守護神候補と目されている前パイレーツのカイル・ケラー投手。11月30日時点で、蔦村聡取締役兼球団本部長らが「そう捉えていただいても」と話すなど、正式契約は時間の問題となっている。

 そのケラーを指して、こんなしても聞かれた。

 「ケラーは身長193センチ、体重92㎏。恵まれた体格を活かし、力勝負を挑んでくる右ピッチャーです」(球界関係者)

 つまり、身長197センチの藤浪と同じ雰囲気の右ピッチャーを獲得したというわけだ。

 「矢野燿大監督はスアレスの後任について聞かれると、『できれば日本人の方が』とも話していました」

 「新クローザーは日本人投手が理想」という構想は、複数の関西系メディアが聞かれていた。矢野監督は「(対戦チームには)左の好打者も多い」とも話していたので、左のセットアッパー・岩崎優もテストする意向だ。しかし、藤浪と似た投手を獲得したように、編成担当は直球勝負できるタイプを新クローザーにイメージしているようだ。

 今季62試合に登板し、42セーブを挙げたスアレスの抜けた穴が埋まれば、新クローザーは岩崎、ケラーのどちらでもいいのだが、藤浪はどうなるのか? 西勇輝、伊藤将司、高橋遥人、アルカンタラ、ウィルカーソン、ガンケル、青柳晃洋、秋山拓巳、及川雅貴らとの厳しい先発枠争いを生き残らなければならない。「自分のエゴ」を貫きたいとする気持ちも分かる。しかし、6年連続でのダウン提示には“球団からの厳しいメッセージ”も秘められているのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)

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