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刺された上に頭部を執拗に殴打、大学生殺害は恨みによる犯行? 周辺の不審事件との関係は【未解決事件ファイル】

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画像はイメージです

 2013年6月12日、山形県にあるアパートの一室で殺人事件が発生した。被害者は、当時19歳の男子大学生。「連絡がとれない」と心配した被害者の友人が、夕方頃被害者宅を訪れ、鍵が開いている玄関ドアから入室したところ、死亡している被害者が発見された。

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 死因は背中を刺されたことによる内臓の損傷だが、頭部を執拗に殴られた痕もあった。警察によると、部屋内の様子から強盗目的ではないと考えられていて、強い殺意を持った人物に殺害されたとみられる。しかし、被害者は社交的で世話好き。友人や知人が多く、被害者の同級生は、人に恨みを買うような人間ではないと話す。

 実際、被害者の交友関係を見ると、性別を問わず親しい友人が多く、女性トラブルもなし。普段からよく被害者に会っていたという友人は、休日には複数人の友人と外出したり、被害者の自宅で一緒に過ごしたりと、友達付き合いも良好だった様子だ。

 この事件には、いくつか不可解な点がある。まず、致命傷となった凶器が見つかっていないことだ。現場には複数の刃物が落ちていて、複数の凶器を使用した可能性がある。しかし致命傷を負わせた凶器のみが見つかっていない。また、なぜ多くの凶器を準備して殺したのか、犯人の意図は明らかになっていない。

 他にも、被害者が当時所属していた大学の弓道部では、事件直前に的が破られるなどの器物損壊や、被害者の道具だけが盗まれるなどの被害があった。被害者は部内でも実力があったことや、殺害された時期と窃盗・器物損壊事件が発生した時期が近かったことから、同じ弓道部員の妬みによる犯行では……といった憶測が流れたこともあった。しかし、警察の聞き取りの結果、弓道部員は無関係であるとされた。

 さらに殺害される数日前には、被害者の自宅近くで2人の変死体が見つかっている。本事件との関わりは不明だが、上記の事件の犯人も捕まっていないうえに、殺害時期は遺体発見直前だと考えられている。目撃情報や、不審者の情報などは一切上がっていない状況で、ネット上では連続殺人のターゲットになってしまったのでは…という憶測も広がっている。

 被害に遭った男子大学生は一体誰に殺害されたのか。現在、年代や性別、動機も含め犯人像は一切明確になっていない。被害者や遺族のためにも、早急な事件解決を願いたい。

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