>>ソフトB、ベテラン捕手の戦力外に「悪手としか思えない」の声 2年連続Bクラスもあり得る? 外部補強の可能性指摘も<<
チームの今季最終戦となった25日・ロッテ戦で10勝目を挙げ、球団記録にあと1年に迫る6年連続2ケタ勝利を達成した千賀。報道によると、球団は19日に国内FA権を取得した千賀を来季以降も必要不可欠な選手と位置づけ、複数年契約を提示し全力で引き留めに努める意向だという。
今季の千賀は両ふくらはぎのコンディション不良により開幕に出遅れると、今季初登板となった4月6日・日本ハム戦では左足首の靭帯を損傷。故障の影響もあり前半戦は「2登板・1勝1敗・防御率10.80」と散々な成績に終わったが、後半戦は「11登板・9勝2敗・防御率1.77」と数字を大きく持ち直してシーズンを終えている。
千賀の引き留め報道を受け、ネット上には「長年安定してるチームのエースだから慰留は当然、球団は最大限の誠意を見せてほしい」、「千賀は来季のリーグ優勝・日本一奪回には欠かせない戦力だから絶対引き留めてくれ」、「年俸は既に4億円(推定)と高額だけど、フロントにはこれからの期待料も込みでお金を弾んでほしい」と引き留め成功を願う声が寄せられている。
一方、「残留することを信じたいが、ずっとポスティングを受け入れてもらってないから出ていかれる展開もあるかもしれない」、「ポス確約してくれる球団が手を挙げれば、残留より移籍を選ぶって説もあり得る」、「ここ数年の状況を考えると出ていかれても文句は言えない状況だしなあ…」と流出を覚悟する声も複数挙がった。
「千賀は2017年3月のWBC出場をきっかけにメジャー志向を抱くようになったことが知られており、同年からは毎年契約更改の席上で球団にMLBへのポスティング移籍を直訴。ただ、球団はこれまで千賀の要求をかたくなに認めず、今後も容認はしない方針だと伝えられています。そのため、しびれを切らした千賀が国内FA権を行使し、来オフのポスティングを容認してくれる球団に移籍する可能性もあるのではと不安を募らせているファンも少なくないようです。なお、千賀は来季順調にプレーすれば海外FA権を取得できるため堂々とMLB移籍へ動くことができますが、今季のような故障離脱があれば取得時期が1年ずれ込むため、海外FAの取得にかかわらず来オフのポスティングを確約する球団がもしあれば魅力的に映るかもしれません」(野球ライター)
FAを取得した19日の報道では、行使の可否について「これからしっかり考えていきたい」と明言はしていないことが伝えられている千賀。もし退団ならチームの来季巻き返しは早くも絶望的な状況となるが、今後の交渉は大きな注目を集めそうだ。
文 / 柴田雅人