警察によると、男は15日午後4時半頃、札幌市東区のスーパーマーケットでカツ丼に貼られていた割引シールを天プラに付け替えた。その様子を目撃した女性店員が不正行為を指摘すると男は逆上し、店員の顔を平手打ち。その後、駆けつけた警察官に暴行の疑いで逮捕された。取り調べに対し、男は容疑を認めているという。
>>岩手の入浴施設で万引きした男、後日菓子折りをもって謝罪 代金を支払い被害届取り下げ<<
割引シールは通常、惣菜や生鮮食品など賞味期限の迫った商品を割り引くために用いられるもので、閉店間際などに貼られることが多い。寿司や惣菜などについては、ほぼ毎日割引シールが一定時間帯に貼られるだけに、その時間に合わせてスーパーマーケットを訪れる人もいるようだ。
そんな割引シールだが、今回のように勝手に付け替えてしまう事件は多々発生している。兵庫県では2月9日に、太子町のスーパーで割引バーコードを外して自分の欲する商品に付け替え、セルフレジで会計を済ませた姫路市の64歳の男が窃盗の疑いで逮捕されている。
また、和歌山県でも昨年12月、海南市のスーパーで83歳無職の女が卵に店に無断で半額シールを貼り付け、セルフレジで精算し半額で商品を購入したとして、電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕された。悪質な「割引シールの付け替え」は、多々発生しているのだ。
そのような状況だけに、「またかという感じ」「セロハンテープで二重に貼ったりいろいろと店側も対策をしているけれど、やる人間はやる」「割引シールの貼り替えはもちろんだけど、予め惣菜をかごにいれて店員を待ち、貼るよう要求する輩もいる。運用を考え直す必要がある」などの声が上がる。
一方で、「売上も値引きも管理しているので犯罪をすればすぐに分かる」「値引きシールを剥がされると売れ残りでロスになるし、期限がわからなくなる。やめてほしい」などという指摘も出ていた。