>>阪神・西の試合後コメントに驚きの声「あからさまにファンを皮肉ってる」 観客の冷たい視線に奮起? 矢野監督は気合の投球を評価<<
問題となっているのは、「3-2」と阪神1点リードで迎えた8回裏の行動。この回阪神は3番手・及川雅貴が1死二塁とピンチを招いたが、この直後に矢野監督はベンチを飛び出すとマウンド上の及川の元へ。中継では及川に言葉をかける矢野監督の音声は拾われなかったが、試合後の報道では「思い切っていけ!」と及川にゲキを飛ばしていたと伝えられた。
ところが、及川はこの直後に打席のDeNA・ソトに6球目の145キロツーシームを捉えられ21号2ランを被弾。この一発で逆転を許した阪神は、9回表の攻撃で三者凡退に終わり試合に敗れる結果となった。
逆転弾被弾直前の矢野監督の行動を受け、ネット上には「結果論かもしれないけど、マウンドに行ったのは明らかな悪手だったな」、「抑えてほしい気持ちは分かるが余計なことするなよ、あの後の及川めちゃくちゃ力んでたじゃないか」、「矢野監督がマウンドに行ったのは過去に1回しかないから、声かけられた及川も『監督に応えなきゃ』って意識が強くなり過ぎたのでは」といった苦言や批判が多数寄せられている。
「矢野監督は2019年から阪神を率いていますが、これまでにピンチの場面で直接マウンドに行き投手に言葉をかけたケースは2021年7月3日・広島戦7回裏2死満塁の1度のみ。この時はマウンド上の伊藤将司に『お前に任せたぞ!』とゲキを飛ばし、その後伊藤は打席の松山竜平を二ゴロに封じました。今回の試合でも矢野監督は、及川に何とかピンチを切り抜けてほしいという思いでマウンドに足を運んだものと思われます。ただ、激励後の及川は打席のソトに対し、初球から被弾した6球目までストレート、ツーシームと速球系の球を連投。また、全球が真ん中から高めに浮いており、被弾した6球目も外角真ん中のコースでした。そのため、矢野監督のゲキが及川の投球に力みを生じさせたのではないかと不満を抱いているファンも少なからずいるようです」(野球ライター)
7日の試合に敗れたことで、首位ヤクルトとのゲーム差が2に広がった2位阪神。8日からはそのヤクルトとの首位攻防3連戦が予定されるが、今回の痛恨敗戦は大事な3連戦にどのような影響を及ぼすのだろうか。
文 / 柴田雅人