懲戒処分を受けたのは、北海道警函館方面本部に所属する30代の巡査部長。2020年8月、交通取り締まりを実施していた際、同僚の警察官がスピード違反をしているにも関わらず、反則切符を切らずに見逃した。道警の調査に対し、「違反切符を切ろうとしたが否認されたので、その後の手続きを怠ってしまった」と話しているという。
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「警察官は否認すれば見逃してもらえる」とも取れる発言だ。当該巡査部長は14日付で減給10分の1、6か月の懲戒処分を受けている。また、見逃してもらった形となった警察官も戒告処分となった。
北海道警では昨年、交通機動隊の警部補がスピード違反の取り締まりの際、測定結果を捏造して計47回の不正な取り締まりを行い、懲戒免職処分となる事案が発生している。道民の交通取り締まりに対する不信感が高まっている中で、またも不正が発覚した形だ。
警察官のスピード違反を見逃していたというあり得ない事態に、「ふざけている。不満ながら、反則金を納付しているのが馬鹿らしい」「全てが許せない。道警は、この人間をこれからも警察官として勤務させていくこともおかしい」「一般人だと陰に隠れて鬼の首を取ったように嬉々と反則切符を切るくせに、身内だと見逃すの?ふざけるな」と怒りの声が上がる。
一方で、「知ってた。氷山の一角でしょ。逆によく表に出た」「警察の日常。内通者がグッジョブだった」などと見るネットユーザーもいた。